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空爆より教育を下さい パキスタンの12歳少女、世界に訴え

2016-02-24 20:51:15 | 言いたいことは何だ
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201602/CK2016022302000239.html?ref=rank


昨年11月、兵器廃絶を訴えるナビラさんは広島平和記念資料館を訪れ、原爆被害の実態に衝撃を受けていた=宮田律さん提供
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 パキスタンの十二歳の少女、ナビラ・レフマンさんが、米国の無人攻撃機による誤爆被害を世界に告発している。三年前に誤爆で祖母を亡くし、紛争の拡大で学校へも通えなくなった。「戦争に巨額資金を投じるのではなく、教育支援をしてほしい」と訴えるナビラさん。昨年、ナビラさんを日本に招いた現代イスラム研究センター(東京都調布市)の宮田律理事長は「同じように紛争で教育を受けられない子どもは多い」と支援の方策を探っている。 (望月衣塑子)


 ナビラさん一家は二〇一二年十月二十四日、パキスタン北西部の北ワジリスタン管区にある自宅近くで、米軍の無人攻撃機による空爆を受けた。野菜摘みをしていた祖母は爆弾が直撃し即死。爆風でナビラさんや兄弟ら九人もけがをした。

 無人攻撃機の空爆はイスラム武装勢力「パキスタンのタリバン運動(TTP)」の指導者らの暗殺を目的に、〇四年からアフガニスタンで始まり、パキスタンに拡大した。


 国連人権理事会の調査チームが一三年にまとめた無人攻撃機の被害報告によると、過激派の暗殺作戦の巻き添えになり死亡した民間人は、パキスタン、アフガニスタン、イエメンの三カ国で、少なくとも四百七十九人にのぼる。ナビラさんは一三年に無人攻撃機の被害を告発するため、弁護士や教員の父と一緒に訪米した。米議会の公聴会で被害を訴えたが、五百三十五人の連邦議員のうち、出席はわずか五人だった。


http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201602/images/PK2016022302100134_size0.jpg


 ナビラさん一家は一四年夏、パキスタン政府軍とTTPの紛争が激化したため故郷を追われ避難民となった。先月十五日、政府によって強制的に故郷に戻されたが、紛争は続いており、ナビラさんは「安全な場所で暮らしたい」と不安な様子だという。


 ナビラさんは、パキスタン国内で誤爆被害などを調査する研究機関のアシュラフ・アリ博士を通じて、「米国の無人機攻撃でテロ指導者の何人かを殺せたかもしれないが、地域でのテロ行為はむしろ増えた。無人攻撃機に費やすのと同じお金を教育に使えば、この地域は楽園にもなれるはずだ」というメッセージを本紙に寄せた。さらに「学校に通い、きちんと教育を受けたい。弁護士になって、自分と同じように困っている人々の声を世界に届けたい」と訴えている。


 宮田理事長は「テロ事件で『イスラム国』の脅威はクローズアップされるが、イスラム過激派の支配地域で空爆を繰り返している米軍などへの批判は極めて少ない。無人機攻撃で、多くの市民が犠牲になっている現状も直視すべきだ」と指摘。「子どもたちのために、一日も早く教育施設を建て、教育の機会を提供してあげる必要がある」と話している。


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