言わなければならない事は言わないと前には進まない

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「30年代に原発ゼロ」のウソ

2012-09-16 22:16:43 | 言いたいことは何だ


民主党政権が、「2030年代に原発稼動ゼロを可能とするようあらゆる政策資源を投入する」と政府のエネルギー戦略を謳った。


3原則は、
1)40年運転制限を厳格に適用
2)原子力規制委員会の安全確認を得た原発のみ再稼働
3)原発の新設・増設は行わな




これは、単なる努力目標。達成できなくとも可とした、抜け道のある文言。具体的な道筋(ロードマップ)なし。
そればかりか、原発推進にどのようでも転用できる箇所が多々隠されている。
 


1827年間、原発の延命>
 
2012年夏に行われた政府主催の世論調査では、
3つの選択肢から「30年に原発ゼロ」が圧倒的過半数を占めたが、政府は、いつの間にか原発ゼロの時期を「30年」から「30年代」に引き延ばした。
1827年間もの長期間、地震列島日本で、原発を稼動させようとする。







原子力政策に関心ある多数の国民が参加したパブリックコメント(8万件)では、およそ90%が「30年に原発ゼロ」の項目を選択し、さらに80%が「ただちに原発ゼロ」を主張したが、政府は、世論とは反対に1827年間の原発延命を打ち出した。
                 
 
<原発の新設・増設>
 
政府の原則の「原発の新設・増設は行わない」は詭弁。
建設中の青森の大間原発と東通原発1号基、島根原発3号基の建設は容認し、将来の稼動を可能と発表した。




プルトニウムとウランを混ぜたMOX燃料を使用する青森・大間原発(建設継続)



<核のゴミのリサイクルの維持>
 
使用済み核燃料から原発用の燃料を取り出す再処理事業を続けると、政府は発表。
 
が、
原発で使った核のゴミの再処理作業を行うはずの青森県六ケ所村の再処理工場は、トラブル続きで稼働時期の延期が繰り返され、稼動の目途が立っていない。再処理は、フランスとイギリスに依存。



そして、核のゴミから作ったプルトニウムとウランを混ぜたMOX燃料を一般の原発で発電に使う「プルサーマル」発電で誤魔化そうとしている。
これは「原発ゼロ」と矛盾。








関西電力CM 星野仙一氏出演 「浜辺」篇(プルサーマル)【30秒】



核のゴミを使用した“夢”の高速増殖原型炉「もんじゅ」は、過酷トラブル続きで、目途が立っていない。
政府は、危険な「もんじゅ」を「研究用」に変更するとしたが、安全性は全く保障されていない。「研究用」であっても、過酷事故は生じうる。
世界各国は、高速増殖原型炉から完全撤退している。





<原子力規制委員会>
 
「原子力安全・保安院」、「原子力安全委員会」の2つの組織を一元化して、20129月に設置される独立性の高い新組織任期は、通常5。(初回は、委員長5年、2人は3年、2人は2年)


委員会の決定は、政府といえども変えられない。総理大臣であっても委員を罷免はできない。





問題は、メンバー構成。
5人のメンバーのうち、3人(田中俊一氏、更田豊志氏、中村佳代子氏)は、原子力村の恩恵に浴してき、原子力推進政策の責任者として、レベル7の福島原発事故の責任を問われるべき立場にある。


特に、委員長候補の田中俊一氏は、「311」後も原子力推進のために謀議を練る秘密会合に出席し、自主的避難者に対しての賠償方針に反対した挙句、「100mSvというのは健康に大きな影響がない」と発言。
 
このメンバー構成ならば、どんなに危険な原発であっても、「安全、安心」と太鼓判をおすであろう。
 






毎週金曜日を中心に、
「即原発ゼロ」「再稼働反対」「(原子力規制委員会の)人事案、撤回」と全国各地で抗議集会・デモは続く。





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