言わなければならない事は言わないと前には進まない

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衝撃▼彼はまたも臭いものに蓋をしようとしているのか?▼「放射線の影響に関する国連科学委員会」報告書の福島原発事故過小評価に怒る、原発推進側ベルギー代表団

2013-08-23 03:45:06 | 言いたいことは何だ
 
イメージ 1

 
 
 
 
http://blog.goo.ne.jp/nagaikenji20070927/e/9f0e099f1c913df3f2f5f6e5ed7fd089 
放射能防御プロジェクト さまより抜粋転記    文字編集・管理人(礼

「放射線の影響に関する国連科学委員会」報告書の福島原発事故過小評価に怒る、原発推進側ベルギー代表団。



2013-08-22  
 

 
僕は5/28に、次のようにすでに書いています。

UNSCEARの福島安全宣言を丸呑みで一面トップにする朝日新聞の大罪。橋下市長の懲戒請求に女性参集!



国連の「原子放射線の影響に関する国連科学委員会」=UNSCEARの報告書を丸呑みした記事が一面トップで、でかでかと掲載されています。
 
 
 このポイントは、朝日新聞が、
「福島の事故はたいしたことがない、安全だ」というUNSCEARの報告を、丸呑みして、安全論を社是のようにばら撒いたということです。
 
 
これは一記者の見解のレベルではなく、
朝日新聞という会社のスタンスがはっきり出ています。
 
 
 この骨格として、
チェルノブイリの被曝したヨーロッパの人々と
日本人全体が比較されていますが、
 
北海道や名古屋以西は、今回の被曝にほぼ無傷で、
そうした人口が半分を超えている日本で、
こういう数式をあてはめる感覚そのものが、
事態を楽観視させる要因でしかありえません。
 
関東・南東北と
チェルノブイリの被曝したエリアで
比較しないと話しになりません
(フランスでも30Bq/kgの汚染、
これは愛知県東部以西ではほぼありません)。
 
 
 しかもどうやら、
外部線量的な直接被曝による比較が
大半を占めている模様であること、
 
さらにヨーロッパなどチェルノブイリが、
1000キロ以上のエリアまで拡散していることと、
 
今回の福島の事故が、
概ね300キロ程度のエリア内に留まっているため、
広さの差が大きいこと。
 
汚染が届いている場所同士での確認をすべき
なのに
意図的に
ずらしていること
なども、あの記事からも散見されます。
 
 
 しかし、それ以上に、
朝日新聞があきらかに問題なのは、
首都圏でおきているさまざまな健康被害を
自覚している一般市民の訴えを
記者たちがほとんど取材せずに、
 
こまかく実地調査もおこなっている形跡が
ほとんどない「国連」「科学委員会」という
看板だけは立派な報告書を、錦の御旗のごとく報じているということです。この委員会が、
放射能に関して
いろんな政治権能の妥協産物として
対応している委員会であることは自明のことなのにです。
 
本当に恥ずべき話です。

 
 
 
 
 
 そして、きょう紹介するのは、
ヨーロッパ在住の女性が、欧州内で書かれた記事を
翻訳紹介しているブログです。
 
トップページはhttp://vogelgarten.blogspot.de/になります。
ベルギーのRTBF(フランス語圏ベルギーTVラジオ局)の
記者の文章です。
 
UNSCEARという原発推進側の内部で、
福島第一原発事故を巡る報告書が、
あまり過小評価過ぎるという声がおきている状況。
 
さらに、そうした原発推進側内部でも
異論がおきるほどの報告書が、
実はどのように成立している政治テク背景があるのか
という事について、書かれた記事です。
 
前述の朝日新聞とは天と地の違いがありますから、是非ご確認下さい。

 
 
 
 
 
UNSCEAR、怒るベルギー代表:『福島原発事故被害は過小評価されている』
 
原子力事故や放射能の被害を
評価する任務を負う国連機関 UNSCEAR内部で議論に火花が散っている。
 
UNSCEARは最近ウィーンで開催された会議において
用意された暫定報告書を、各国専門家の議論に委ねた。
 
この報告書がベルギー代表団を激怒させたのだ。
ベルギー代表団メンバーによれば
「報告書全体が
福島原発事故の被害を
過小評価するために執筆、作成されている感が否めない。
チェルノブイリやその他の研究から得られた情報の
レベルからさえも後退している。」
と言う。

ベルギー代表団を構成しているは、
モル核エネルギー研究センターや
さまざまな大学の専門家たちである。
他国の多くの専門家たちとともに、彼らは五月に
ウィーンで開催された会議に参加した。
UNSCEARは来秋、国際連合総会に報告書を提示しなければならない。

ブリュッセルに帰国後、
ベルギー放射線防護協会(ABR)でのプレゼンテーションにおいて、
代表団団長ハンス・ファン=マルケは
UNSCEARの暫定結論に対する
非常に批判的な意見を明らかにした。
 
この批判はグリーンピースや反原発派からではなく、
”原子力推進派内部”から噴出しただけに衝撃的である。
 
我々の得た情報によると
議論は過熱を尽くし、ベルギー代表団のショックは
あまりに大きかったため、報告書への署名拒否さえちらつかせているそうだ。
 
また何人かのメンバーは会議からの退場も考えたと言う。
ベルギー代表団の発言と、
またイギリスの専門家や
その他何人かの専門家の発言の行われた結果、
 
彼らの見解も
改訂版を編集するうえで
考慮に入れられる可能性はあると言う。
 
 
しかし過去の歴史からこの手の組織においては、
プログラムや文書の最終的な方向性は
事務局と報告官によって決定されることがわかっている。
 
 
最終稿が議論をきちんと反映しているかどうか、
最大の注意が支払われることになるだろう。

批判

一般的な見解については誰も異論はない:日本は幸運に恵まれており、放射能の大部分は太平洋の方向に流れた。住民の避難は比較的速やかに行われ、食品の検査は満足できるレベルである。従って被害はおそらくチェルノブイリよりは少なくてすむだろう。

しかし地上への放射性物質降下量は無視できる量ではなく、従って住民の健康や将来への被害も無視できるものではない。その上、放射性物質の降下は福島市や郡山市(人口30万人)のように人口密度の高い地域で起こっている。

UNSCEARの報告書が提示しているデータの多くは不完全であり、また提示の方法に問題がある。一般市民が受けた被曝量は不適切な方法を使って少なく見積もられている。これは事故現場で働いている作業員数万人の被曝量に関してもまったく同様である。そして日本政府も東電もこの件に関する詳細の公表を拒んでいる。安定ヨウ素剤が配られなかったことも明白であり、甲状腺検査の実施は一般に遅すぎた。そのために現時点でUNSCEARの報告書が主張しているように将来事故の影響はほとんど現れないだろうと断言することはできない。

またUNSCEARによる分析は、速断で
胎児や遺伝を脅かす潜在的な危険を
強制的に除外してしまっている。
 
発癌リスクに関しては、
明白な病変を引き起こすには放射線量が低すぎるため、
懸念をする必要はないと評価している。
 
このような仮説は
ベルギー人も含め多くの専門家を激怒させた。
 
 
というのも上記の通り、
一方では被曝量の評価が適切でないうえ、
他方ではチェルノブイリの情報や
近年行われた数多くの研究から
低い線量でも健康に影響の現れ得ることが示されているからである
 
しかしながらUNSCEARは
このような放射線科学の発展から
明らかに後戻りをしようとしている。
 
各国からの代表者たちの一部は、
今回の会議においてだけでなく、ここ数年間
繰り返し、年間100ミリシーベルトという敷値の下では
いかなる健康被害も起こらないという考えを通そうと試みている。
 
しかし国際放射線防護委員会(ICRP)は、
平常時においては
一般市民は年間1ミリシーベルト、
原子力産業従事者は
年間20ミリシーベルトの被曝量を越してはいけないと勧告しており、
 
また事故時においては、
一時的な基準の超過は大目に見られるものの、
超過は持続的であってはならない
としていることを今一度確認しておきたい。

最新の研究では様々な分野において
年間10から100ミリシーベルトの間の低線量被曝でも、
健康に影響のあり得ることが示されている。
被害は癌だけではない。
胎児への影響、遺伝のかく乱、心臓血液疾患や白内障なども問題となる


 
チェルノブイリと同じ被害の否定が福島でも行われるのか?

いくつもの報告書が机上にあり、完成を待っている。
そのひとつは子供たちについての報告書だ。
 
子供は被曝が起こった場合、
特別に保護し、監視しなければならない対象である。
 
この子供たちについての報告書は
フレッド・メットラー教授率いるアメリカチームが請け負ったのだが、
メットラー教授と言えば、
チェルノブイリ・フォーラムで公表された報告書の著者の一人である。
 
当時の報告書はチェルノブイリ事故被害を過小評価しているとして、
大変に議論を沸かし、批判を浴びたものである。
 
彼はまたも臭いものに蓋をしようとしているのか?
 
 少なくともメットラー教授による今回の
子供についての報告書では、低線量被曝が子供たちに
もたらす健康被害に関する一連の研究や発見、
論点が先験的に除外されてしまっている。
 
このテーマに関する欧州原子力共同体(ユーラトム)の専門家グループによる報告書さえ、メットラー教授は考慮に入れようとしなかった。

もうひとつ関連する報告書の中で無視され、
ほとんど議論されていない非常に重大な問題がある:
それは持続的慢性被曝のケースである。
 
 
これは例えば
ある身体器官が
内部から被曝を受ける場合に起こるものだ。
 
実際、放射性物質が体内に均等に分散するか、
あるいは逆に特殊な部位に蓄積するかによって、
現れる健康被害は異なるらしいことがますます明らかになっている。
 
 
つまり同じ被曝量でも被曝が起きている部位によって
その影響は異なるということだ。
 
 
このことは既に何年も前にチェルノブイリ事故における
数々の影響を研究したベラルーシの科学者
ユーリ・バンダジェフスキーが発表した仮説一致する。

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