野党第二党だった維新の党の分裂騒ぎでは、党の顧問を辞任して「離党」していたはずの橋下徹大阪市長が「維新の党を解党する」と騒いだり(通帳とハンコを大阪側で預かっていて)「財政はかえさない」「政党助成金は残ったら国民に還元する」とか、いきなり党首よりも強い権限を勝手に行使しだして国民を唖然とさせた。
大方の見方は「政党助成金目当ての政変劇」だという。
政変の「変」というより、「異常」としか言いようがない。
そして、今度は野党第一党の民主党でも、代表であるはずの岡田克也氏をさしおいて、前原誠司元外相が、細野豪志政調会長と、維新の党の江田憲司前代表の3人で11日夜、都内のホテルで会談。そこで「年内に民主党と維新の党をそれぞれ解党し、合流すべき」との認識で一致、翌日12日、前原氏が、岡田代表に対し、「年内に民主党を解党し、維新の党と新党を結成すべき」だとの考えを伝えたという。
元代表ではあるものの、党の役職についているわけでもない人物が、他党の議員と勝手に会談して「解答・合流」の合意をするというのも、まったくおかしな話だ。
しかも、また出たのが「合流は年内」──つまり政党助成金とのからみなのだろう。
すでに、民主党の幹部や議員など、党内からもいっせいに批判や疑問の声があがっている。
筋か通らないことばかり、しかも党内をゴダコダさせ、結局は国民の間から「野党はいったい何をやっているのか」と思われる事態を生み、国民の政治不信を助長させることになる。
今の民主党のことがよくわかる、「日刊スポーツ」の政治コラム「政界地獄耳」の昨日(13日)と今日(14日)の2つを引用し、紹介したい。
■はぐれ鳥が騒いで何を生む? 〈13日付〉
★民主党というのはつくづく風変わりな党だ。前日11日に、元外相で党代表も務めた前原誠司と政調会長ながら党執行部の中で1人蚊帳の外にいる細野豪志が維新の党前代表・江田憲司と会談し、民主党解党で一致したという。政治音痴が集まったところで国民にとっては、政界はぐれ鳥を見つける程度の話だ。何より15日投開票の福島県議選に精力を注いでいる党友に対してあまりにも無神経だ。
★まして、民主党右派と称する前原らの盟友、福島選出の選挙対策委員長・玄葉光一郎は「福島県議選は参院選への前哨戦。民主党が政権批判票の受け皿になっていかないといけない」と奔走しており、党代表・岡田克也、元首相・野田佳彦、党代表代行・長妻昭、幹事長・枝野幸男らが福島入りする中、あまりに無神経で、前原らは党内外からも失笑を買っている。
★一方、みんなの党をつぶし、維新の党を分裂させた“新壊し屋”の異名も定着し始めた江田は、政界再編どころか党の壊滅しか画策できないまま自民党に対抗し得る野党勢力の結集を訴えるという不思議な政治家になりつつある。これでは民主を解党して新党の代表になって首相を目指すという野望も鼻白む。はぐれ鳥同士が動いて何かが生まれるほど政界は単純ではない。
★元民主党議員・川内博史はツイッターで「前原氏や細野氏が『民主党を存続させた新党では、国民の理解を得られない。解党を要求する』とニュース。逆に私達こそ、御二人に要求したい。『今、大事で、必要なのは安保法制を廃止する為の野党協力であって、一刻も早く希望の持てる受け皿を造ること。民主党どうこうは、国民の興味ではない』」。その通りだ。(K)
■人の振り見て一転強気 〈13日付〉
★復興相・高木毅の慶弔費問題は11日に参院へ移り、民主党は元法相で弁護士の小川敏夫を質問に立たせ、高木を執拗(しつよう)に責めた。その中で弔電の年間支出の多さには驚く。11~13年に毎年120万円余りを弔電の支出にあてており「違法ではないが税金の入っている政党支部の支出として好ましくない」とただすと、高木は「そういうような考え方もあろうかと思う。しっかり勉強する」と真摯(しんし)に答弁していたが、13日の会見では「政治家が弔電を出すことは公職選挙法上、問題はない」と一転強気の対応に出た。
★高木同様、民主党副代表・北沢俊美が代表を務める同党総支部が、選挙区内で行われた葬儀への香典として、北沢が防衛相在任中に少なくとも79万円を支出していたと産経が報じたからだ。野党にも同様のやからがいたからと、強気に転じる高木の対応は論外だが、11日の参院の答弁で首相・安倍晋三が「政治資金の問題は、政治家1人1人がしっかりと襟を正していく。これは内閣でも党でも野党でも同じだと思う。信頼が大切だから、国民への説明責任を果たし、今後きっちりと襟を正していくことが大切だ」述べたが、8日から繰り返している発言。ポイントは「内閣でも党でも野党でも」だろう。安倍も本人の任命責任はどこへやらで、野党にもいるのだから撃ち方やめとでも思っているのだろうか。
★民主党がこれで矛を収めるようでは話にならない。北沢に重大な瑕疵(かし)があるのならば、党内で議員としてのけじめをつけさせるべきだ。前例を言うなら議員辞職が相当だろう。人のふり見て我がふり直せだ。(K)
野党第一党の民主党よ。“自分の党のため”よりも、もっと“国民のために”しっかり仕事をしてもらいたい。
大方の見方は「政党助成金目当ての政変劇」だという。
政変の「変」というより、「異常」としか言いようがない。
そして、今度は野党第一党の民主党でも、代表であるはずの岡田克也氏をさしおいて、前原誠司元外相が、細野豪志政調会長と、維新の党の江田憲司前代表の3人で11日夜、都内のホテルで会談。そこで「年内に民主党と維新の党をそれぞれ解党し、合流すべき」との認識で一致、翌日12日、前原氏が、岡田代表に対し、「年内に民主党を解党し、維新の党と新党を結成すべき」だとの考えを伝えたという。
元代表ではあるものの、党の役職についているわけでもない人物が、他党の議員と勝手に会談して「解答・合流」の合意をするというのも、まったくおかしな話だ。
しかも、また出たのが「合流は年内」──つまり政党助成金とのからみなのだろう。
すでに、民主党の幹部や議員など、党内からもいっせいに批判や疑問の声があがっている。
筋か通らないことばかり、しかも党内をゴダコダさせ、結局は国民の間から「野党はいったい何をやっているのか」と思われる事態を生み、国民の政治不信を助長させることになる。
今の民主党のことがよくわかる、「日刊スポーツ」の政治コラム「政界地獄耳」の昨日(13日)と今日(14日)の2つを引用し、紹介したい。
■はぐれ鳥が騒いで何を生む? 〈13日付〉
★民主党というのはつくづく風変わりな党だ。前日11日に、元外相で党代表も務めた前原誠司と政調会長ながら党執行部の中で1人蚊帳の外にいる細野豪志が維新の党前代表・江田憲司と会談し、民主党解党で一致したという。政治音痴が集まったところで国民にとっては、政界はぐれ鳥を見つける程度の話だ。何より15日投開票の福島県議選に精力を注いでいる党友に対してあまりにも無神経だ。
★まして、民主党右派と称する前原らの盟友、福島選出の選挙対策委員長・玄葉光一郎は「福島県議選は参院選への前哨戦。民主党が政権批判票の受け皿になっていかないといけない」と奔走しており、党代表・岡田克也、元首相・野田佳彦、党代表代行・長妻昭、幹事長・枝野幸男らが福島入りする中、あまりに無神経で、前原らは党内外からも失笑を買っている。
★一方、みんなの党をつぶし、維新の党を分裂させた“新壊し屋”の異名も定着し始めた江田は、政界再編どころか党の壊滅しか画策できないまま自民党に対抗し得る野党勢力の結集を訴えるという不思議な政治家になりつつある。これでは民主を解党して新党の代表になって首相を目指すという野望も鼻白む。はぐれ鳥同士が動いて何かが生まれるほど政界は単純ではない。
★元民主党議員・川内博史はツイッターで「前原氏や細野氏が『民主党を存続させた新党では、国民の理解を得られない。解党を要求する』とニュース。逆に私達こそ、御二人に要求したい。『今、大事で、必要なのは安保法制を廃止する為の野党協力であって、一刻も早く希望の持てる受け皿を造ること。民主党どうこうは、国民の興味ではない』」。その通りだ。(K)
■人の振り見て一転強気 〈13日付〉
★復興相・高木毅の慶弔費問題は11日に参院へ移り、民主党は元法相で弁護士の小川敏夫を質問に立たせ、高木を執拗(しつよう)に責めた。その中で弔電の年間支出の多さには驚く。11~13年に毎年120万円余りを弔電の支出にあてており「違法ではないが税金の入っている政党支部の支出として好ましくない」とただすと、高木は「そういうような考え方もあろうかと思う。しっかり勉強する」と真摯(しんし)に答弁していたが、13日の会見では「政治家が弔電を出すことは公職選挙法上、問題はない」と一転強気の対応に出た。
★高木同様、民主党副代表・北沢俊美が代表を務める同党総支部が、選挙区内で行われた葬儀への香典として、北沢が防衛相在任中に少なくとも79万円を支出していたと産経が報じたからだ。野党にも同様のやからがいたからと、強気に転じる高木の対応は論外だが、11日の参院の答弁で首相・安倍晋三が「政治資金の問題は、政治家1人1人がしっかりと襟を正していく。これは内閣でも党でも野党でも同じだと思う。信頼が大切だから、国民への説明責任を果たし、今後きっちりと襟を正していくことが大切だ」述べたが、8日から繰り返している発言。ポイントは「内閣でも党でも野党でも」だろう。安倍も本人の任命責任はどこへやらで、野党にもいるのだから撃ち方やめとでも思っているのだろうか。
★民主党がこれで矛を収めるようでは話にならない。北沢に重大な瑕疵(かし)があるのならば、党内で議員としてのけじめをつけさせるべきだ。前例を言うなら議員辞職が相当だろう。人のふり見て我がふり直せだ。(K)
野党第一党の民主党よ。“自分の党のため”よりも、もっと“国民のために”しっかり仕事をしてもらいたい。
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