言わなければならない事は言わないと前には進まない

生活する中において言わなければならない事や、他の記事で共感したことなどを中心に。今その時の思いを表す。

衆愚政治への誘導か?ーみのもんた氏の朝ズバ!

2011-12-09 21:58:08 | 言いたいことは何だ
衆愚政治への誘導か?
みのもんた氏の朝ズバ!
 
 
朝が弱いので、あまりこの番組は見ないのですが、
 
 今朝(9日)はたまたま、この番組を見る機会があり、驚きました。
 
 残念ながら、今朝放映内容については、完全な衆愚政治への誘導番組と言わざるを得ません。
 
 話題は、消費税増税前に無駄を省き、改革を先行しなければいけないという主張のようでした。
 
 その主張自体は頷けるのですが、問題は、何を“無駄”とし、何を“改革”とするかです
 
みのもんた氏が、繰り返し“無駄”の典型として挙げていたのは、
 
 議員定数、それも比例定数の削減です。
 
 この問題は、私が繰り返し取り上げてきましたが、どうして政治家の身を削ることになるのでしょうか?
 
 議員定数を削っても、議員さんたち自体の懐は一文も痛みません。むしろ人数が減れば、それだけ大事な仕事をしているのだからと、ますます特権階級化する口実を与えるだけです。
 
日本の国会議員定数は、最下位から二番目です。
 
 日本の国会議員定数は、OECD加盟の先進国のなかで、最下位から二番目です。【注別表参照】
国民人口10万人当たりの国会議員定数の最下位はアメリカですが、これは連邦制で、州議会が大きな権限を持っており、別枠です。
 
 福祉国家として知られている北欧諸国は、軒並み日本の6~7倍の国会議員がいます。その代り議員報酬は少なく、日本の数分の1です。
 
イメージ 1


 
 
議員定数削減は、民意を削ること
 
 民主主義国家では、議員は、一般庶民と生活感覚で変わりなく、市民生活の中に溶け込んでおり、市民の御用聞きに徹するのが本来の在り方です。
 
 従って、議員定数を減らすことは、政治家の身を削ることとは反対に、国民の召使いを減らし、公僕たる政治家をますます特権階級化するにすぎません。
 
料亭政治は、議員特権意識の反映
 
 かつて、議員に当選したばかりの人物が、早く「料亭とか言うところに行ってみたい」と言って物議をかもしたことがありましたが、だから、“議員定数を削る”のではなく、むしろ多くして、特権を削り、市民の監視の目を厳しくするというのが、通常の民主主義国家の行き方です。
 
 日本は、議場が焼け残り、帝国憲法時代の名残である権威主義が、あちらこちらに残っています。
 
 議員定数の少ないことが、特権階級化を支えています。
 
比例定数は民意を映し出す。
 
 更に、小選挙区制は、4割の得票で、7割の議席を占有するなど、大政党に有利で、民意を反映しません。それに引き比べ比例定数は、比較的正確に民意を反映します。比例定数の削減は、少数意見を締め出します。
 
また、“改革”の遅れの象徴として、労働者派遣業法が廃案になったことをあげていますが、
 
 これは、派遣労働者の無権利状態を野放しにする改悪法そのものです。
 
 “改悪”も、一把ひとからげに”改革“と称するのは、”衆愚政治“を煽るものと言わざるを得ません!
 
比較的良心的な番組と見なされているだけに、
 
 大変残念なことです。
 
 今後、意見を共有するブロガーとともに、みのもんた氏はじめ、関係者に強く反省を求めたいと思っています。
 
 ご協力いただける方からのご連絡をおまちしております。
 
【リンク先記事】
 
弘法大師の孫
議員定数削減は国民のためになるのか・・・嫉妬心への奉仕はポピュリズム
http://blogs.yahoo.co.jp/shikokunohoshijp/54107558.html

 
千成瓢箪
議員定数削減 増税絡めた民意削減許されぬ
: http://blogs.yahoo.co.jp/mnrtnk2006/64274639.html
 
kyokaji1999
国会議員定数の削減。
http://blogs.yahoo.co.jp/kyokaji1999/64034211.html

 


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