要は現在の社会は「ほんの一握りの富裕層がほぼ世界を征服していて、それ以外の殆どは彼らの奴隷になっている」ことを理解しているかどうかが問題なのだ。現在のあらゆる社会の仕組みがその目的のために構築されている。黄色ベスト運動はそこをひっくり返すのが目的で、決して「ガソリン税反対」などではない。
つまりフランス人は富裕層・支配層を象徴する「三角形の中の目=プロビデンスの目」にハサミを突き刺し、富裕層に向かって「ふざけんな!俺たちはお前らの奴隷じゃねえ!!」と言ってるのだ。マクロン大統領はこのプロビデンスの目の側の政治家として、富裕層を優遇する政策ばかりを進めてきたので、現在矢面に立たされている。しかし仮にマクロンが辞任したとしても、それで万事問題は解決とはならないだろう。むしろそれは始まり、第一歩に過ぎない。
ところで、これは我々日本人にとって決して対岸の火事ではない。日本人もフランス人と同様、いや、それ以上に「富裕層の奴隷」にされているのだから。しかし、今の所フランス人に比べ、平均的な日本人の目覚めは非常に低いレベルに留まっていて、大半は自分が奴隷扱いされていることにすら気がついていない。
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