今まで何度か「日本会議」とか「親学」という言葉をこのブログでつこてきたんですけど
やっぱり一回、きちんと整理しといたほうがええと思うので、書いてみます…
「日本会議」というのは、
(事実上、戦前の国教であり、戦争遂行を宗教面から後押しした)国家神道を中心に、
「宗教的右翼」が組織した「日本を守る会」と
過去の戦争を反省しない態度を示す元軍人など、
これまた日本の右翼人脈が組織した「日本を守る国民会議」が合体してできた組織でして ※1
この組織が、海外からどのように評価されてるのか…と言うたら
「ナショナリスト(国家主義者)組織」(アメリカのニューヨーク・タイムズ)
「ナショナリスト・シンクタンク」(イギリスのエコノミスト)
…というふうに、「右翼」の特徴である「国家主義」者のあつまり…ということで
「右翼団体」ということになってるわけです
(言うときますけど、英語で「ナショナリスト」という言葉は、「保守」の範疇にはおさまらない評価ですよ)
このように、「日本会議」という組織は右翼団体なので、
…などの、右翼の「お約束事」の活動をしてまして、日本会議はまさしく正真正銘の右翼なわけです
そんでも、「歴史の書き換え」や「差別主義」というのは、「右翼」を超えた「極右」の主張なので
この日本会議という組織は「極右」と言うても差し支えないと、ぼくは思てるんです
で、問題はここから…でして、こういう時代錯誤も甚だしい主義主張に基づく活動をしてる組織に
なんと国会議員までもが賛同してまして、「日本会議国会議員懇談会」なるもんをつくってるんです
(→その数、なんと289人!)
それだけでもビックリする話であるのに、なんと安倍内閣では、
19人中15人がこの(右翼)懇談会のメンバーで、それもそのはず、
首相である安倍自身がこの懇談会のメンバー(→副会長)やってるやん!
…という、誠に怖い話になってるんです
では次に、日本会議の活動内容にも出てきましたけど、「親学」というもんについて書いてみます
「親学」というのは、
子どもに何か問題が生じるのは「親が未熟なせいや」、そやから「親を教育せなあかん」…
とする考えで、ここまでの説明では、まぁ、なんかわかったようなわからんような話なんですけど、
なぜかそこから、
「子どもの発達障害は『伝統的子育て』で防止できる」
(→逆に言うと、子どもが発達障害になるのは、『伝統的子育て』をしてないからや)
…ということが導かれるという、訳のわからん「カルト」なんです
(このトンデモ主張をそのまま採用した「家庭教育支援条例案」(=大阪維新の会提案)が
各方面からの非難を浴びて大阪市議会で撤回されたのは、記憶に新しいところです)
そもそも、親学が推奨する『伝統的子育て』が意味するのは、
男女の役割分担が社会的制度的に押しつけられていた「戦前の子育てスタイル」を指してるのでありまして
それは簡単に言うと、「女は結婚したら家庭に入り子育てに専念すべきである」…とする、
性的役割分担の固定化の主張に繋がる話で、それはこの親学の提唱者である高橋史朗が
男児平等の考え方を「GHQによる日本人の精神的武装解除」と表現して、
敵視してることからもミエミエの話です
そして、この男は、戦後の教育に関してもイチャモンをつけてまして
要するに、「昔(=戦前)はよかった」…という、戦前ノスタルジーに浸ってるだけの典型的オッサンなんです
さらにこのオッサンは、「新しい歴史教科書をつくる会」の役員を務めていた…ということで
端的に、「歴史の書き換え人」の一人…でありまして、やっぱり(極)右翼のお仲間やったんですわ ※2
(そやから、おなじ仲間の「日本会議」が「親学」を推進しようとしてるわけですね)
このように、「日本会議」とか「親学」と言えば、それは戦前回帰の右翼思想…
という理解で間違いはありませんので、以降はそのように受け取ってもらえれば幸いです
※1
最高裁判所(事務総局)という組織が、保守の権化(…というか、右翼の巣窟)になってるのは
もう有名な話ですが、それは、初代「日本を守る国民会議」の会長に、
この事務総局の前身の事務局の長を務めて、後に最高裁長官になった石田和外が就いていること…や
現在の日本会議の会長が、これまた元最高裁長官を務めた三好達であることを見てもらえると
よくわかると思います
つまり、三権の一つで、少数者の人権を守ってくれるはずの最高裁判所が、
「伝統的に」右翼人脈に支配されて、人権軽視の姿勢を持ってしまう…という恐るべき話でありまして、
こういうところに、いまだ戦後が訪れないこの国の司法の姿がはっきり見えるところです
※2
親学の提唱者で「歴史書き換え人」の高橋は、
埼玉県知事上田清司から県の教育委員に任命されたことがあるんですが、
こんな人間を教育委員に任命した上田清司かて、間違いなくトンデモ団の一味ですわ
さらに、「男女の性的役割の固定化を主張し、男女平等に抵抗する」この男を、なんと安倍首相が
内閣府男女共同参画会議委員に任命する…という離れ業をかましてまして、
こういうトンデモない所業を見るだけで、安倍の唱える「ウィメノミクス(女性の社会進出推進)」が
たんなるジェスチャーにすぎないということが、はっきりくっきりわかると思います
やっぱり一回、きちんと整理しといたほうがええと思うので、書いてみます…
「日本会議」というのは、
(事実上、戦前の国教であり、戦争遂行を宗教面から後押しした)国家神道を中心に、
「宗教的右翼」が組織した「日本を守る会」と
過去の戦争を反省しない態度を示す元軍人など、
これまた日本の右翼人脈が組織した「日本を守る国民会議」が合体してできた組織でして ※1
この組織が、海外からどのように評価されてるのか…と言うたら
「ナショナリスト(国家主義者)組織」(アメリカのニューヨーク・タイムズ)
「ナショナリスト・シンクタンク」(イギリスのエコノミスト)
…というふうに、「右翼」の特徴である「国家主義」者のあつまり…ということで
「右翼団体」ということになってるわけです
(言うときますけど、英語で「ナショナリスト」という言葉は、「保守」の範疇にはおさまらない評価ですよ)
このように、「日本会議」という組織は右翼団体なので、
・天皇制の強化(→要するに、「日本人なら天皇を敬う」という価値観の押しつけ)
・改憲(→その中身は、「人権よりも国益重視」という戦前回帰の復古憲法の制定)
・歴史の書き換え(→特に教科書の書き換え)
・教育内容への国家介入強化(→公共心の重視・強制や、「親学」に基づく教育観の押しつけ)
・靖国神社参拝の推進(→これも、「歴史の書き換え」の一種)
・男女平等への抵抗(→旧価値観である「男尊女卑(≒男女の枠割り分担)の温存」を目指してる)
・差別解消への抵抗(→人権理念を否定し、差別禁止に向けた施策にことごとく反対)
…などの、右翼の「お約束事」の活動をしてまして、日本会議はまさしく正真正銘の右翼なわけです
そんでも、「歴史の書き換え」や「差別主義」というのは、「右翼」を超えた「極右」の主張なので
この日本会議という組織は「極右」と言うても差し支えないと、ぼくは思てるんです
で、問題はここから…でして、こういう時代錯誤も甚だしい主義主張に基づく活動をしてる組織に
なんと国会議員までもが賛同してまして、「日本会議国会議員懇談会」なるもんをつくってるんです
(→その数、なんと289人!)
それだけでもビックリする話であるのに、なんと安倍内閣では、
19人中15人がこの(右翼)懇談会のメンバーで、それもそのはず、
首相である安倍自身がこの懇談会のメンバー(→副会長)やってるやん!
…という、誠に怖い話になってるんです
では次に、日本会議の活動内容にも出てきましたけど、「親学」というもんについて書いてみます
「親学」というのは、
子どもに何か問題が生じるのは「親が未熟なせいや」、そやから「親を教育せなあかん」…
とする考えで、ここまでの説明では、まぁ、なんかわかったようなわからんような話なんですけど、
なぜかそこから、
「子どもの発達障害は『伝統的子育て』で防止できる」
(→逆に言うと、子どもが発達障害になるのは、『伝統的子育て』をしてないからや)
…ということが導かれるという、訳のわからん「カルト」なんです
(このトンデモ主張をそのまま採用した「家庭教育支援条例案」(=大阪維新の会提案)が
各方面からの非難を浴びて大阪市議会で撤回されたのは、記憶に新しいところです)
そもそも、親学が推奨する『伝統的子育て』が意味するのは、
男女の役割分担が社会的制度的に押しつけられていた「戦前の子育てスタイル」を指してるのでありまして
それは簡単に言うと、「女は結婚したら家庭に入り子育てに専念すべきである」…とする、
性的役割分担の固定化の主張に繋がる話で、それはこの親学の提唱者である高橋史朗が
男児平等の考え方を「GHQによる日本人の精神的武装解除」と表現して、
敵視してることからもミエミエの話です
そして、この男は、戦後の教育に関してもイチャモンをつけてまして
要するに、「昔(=戦前)はよかった」…という、戦前ノスタルジーに浸ってるだけの典型的オッサンなんです
さらにこのオッサンは、「新しい歴史教科書をつくる会」の役員を務めていた…ということで
端的に、「歴史の書き換え人」の一人…でありまして、やっぱり(極)右翼のお仲間やったんですわ ※2
(そやから、おなじ仲間の「日本会議」が「親学」を推進しようとしてるわけですね)
このように、「日本会議」とか「親学」と言えば、それは戦前回帰の右翼思想…
という理解で間違いはありませんので、以降はそのように受け取ってもらえれば幸いです
※1
最高裁判所(事務総局)という組織が、保守の権化(…というか、右翼の巣窟)になってるのは
もう有名な話ですが、それは、初代「日本を守る国民会議」の会長に、
この事務総局の前身の事務局の長を務めて、後に最高裁長官になった石田和外が就いていること…や
現在の日本会議の会長が、これまた元最高裁長官を務めた三好達であることを見てもらえると
よくわかると思います
つまり、三権の一つで、少数者の人権を守ってくれるはずの最高裁判所が、
「伝統的に」右翼人脈に支配されて、人権軽視の姿勢を持ってしまう…という恐るべき話でありまして、
こういうところに、いまだ戦後が訪れないこの国の司法の姿がはっきり見えるところです
※2
親学の提唱者で「歴史書き換え人」の高橋は、
埼玉県知事上田清司から県の教育委員に任命されたことがあるんですが、
こんな人間を教育委員に任命した上田清司かて、間違いなくトンデモ団の一味ですわ
さらに、「男女の性的役割の固定化を主張し、男女平等に抵抗する」この男を、なんと安倍首相が
内閣府男女共同参画会議委員に任命する…という離れ業をかましてまして、
こういうトンデモない所業を見るだけで、安倍の唱える「ウィメノミクス(女性の社会進出推進)」が
たんなるジェスチャーにすぎないということが、はっきりくっきりわかると思います
資料提供ありがとうございました。