雲が厚くなると、ほとんどのトンボが休止状態となってしまいます。エゾトンボは高い枝に止まることが多く、休止状態の個体を至近距離から撮影することは出来ませんでした。写真、下に♂個体、上に交尾体が止まっているのが分りますか?こんな感じで時間は過ぎて行きます・・・・・・・・
やはり雲っているせいか?例年と比べ活動しているエゾ属のトンボが少ない!しかし、なぜか?交尾体は多く、頭上を多くのカップルが横切っていきます。さすがにエゾトンボの交尾体は近くに止まってくれても高い木の枝に止まってしまうので、なかなか近づくことができません。
今年の北海道は全道的に7月下旬からずっと悪天候が続いており、せっかくの連休もほとんど撮影に出れませんでした。ちょっとでも期待の持てる地域にと、私が選んだのは道東の湿原でした。天気予報では午前中は晴れということだったのですが終始薄曇りの状態で、時折ごく短い間に日が差す程度。しかし気温/湿気が酷く、滝のように流れ出る汗と大量のアブに悩まされました。
クモマエゾトンボは下の写真で見れる池塘には生息せず、その周辺にあるごく浅い水溜りのような場所に幼虫が生息しています。実は、クモマエゾ幼虫や成虫の飛ぶ水溜まりは写真の雪の下にあり、今年は雪が異常に多かったせいか、まだ雪が溶けていなかったのです!!5、6年前に2年続けて登った時は、雪が全く無く、池塘周辺は青々としていたのですが・・・・・・・・そんなまさか!ということで、何も無く帰路についたのでした(涙)。
必死な思いをして山を登り、クモマエゾの生息地に着いた頃にはもうヘトヘトです。やはり年のせいでしょうか?年々無理のきかない体になってきています(笑)。ここにクモマエゾが生息していなかったら絶対に登ることは無いでしょう!!しかし、生息地に到着して愕然としてしまいました・・・・・・・・!
先日「北海道ハイテクトンボブログ」の広瀬さんとクモマエゾトンボの様子を見に大雪山に登ってきました。連日の雨で、この日も朝から小雨のぱらつく悪天候だったのですが、昼から晴れるという予報を信じ、登山強行です!(笑) 写真は山から降りてきて、帰りに撮った写真です。熊の注意書きがなんとも恐ろしげですね。