やけに黒っぽい個体が飛んだので目で追うと、低い場所に止まりました。黒条が腹部の側面にもある変わり者?です。写真では分かり難いですが、実際に見ると結構黒いんです。まだ活動時間ではなかったらしく、日当たりの良い場所ですっかりくつろぎモードに。只今、複眼のクリーニング中です。
そろそろハネビロエゾがいいんじゃないか?ということで、札幌方面へ様子を見に行ってきました。もうダメかな~と思いつつ、途中アオヤンマのポイントへ寄ってみることにしましたが、意外と多くの個体が生き残っていてビックリ!
コオニヤンマは本当に獰猛なトンボですね。♂は縄張りを兼ねて常に獲物も狙っているようで、頭上を蝶や蛾、アキアカネなどが通過すると、それを仕留めにかかる行動が何度も見られました。この♂は蛾の仲間を一瞬で捉えました!他にも未熟なアキアカネをさらっていく個体を見ましたし、キアゲハを狩りにかかる強者までいました・・・・・・・・このド迫力!!
多くのトンボがそうですが、静止した個体はすぐに飛び立つことが出来るように?前脚を複眼の後ろにピタリと折りたたんでいることが良くあります。この姿勢は特にトンボ科、サナエトンボ科などの水平静止するトンボに多く、エゾトンボ科の仲間でも見られます。
静止型の縄張りを持つコオニヤンマの♂。時折、飛び立っては周辺を見回り、別の♂と鉢合わせになると激しい空中戦を繰り広げます。♀の産卵は夕方の時間帯に多いので、縄張り行動は18時過ぎまで続くことがあります。
なにやら頑丈そうな大きなトンボが見えたので近づいてみると、立派なコオニヤンマの♀でした。産卵以外の♀個体を見るのは久しぶりのことです。この後、ヒョウモン系の蝶を抱えて樹上に飛び去りました。獲物を物色していたのですね!
旭川市内ではオオルリボシヤンマも多いです。今時期はまだまだ暑いので山間部の上~中流域には多数の個体が摂水、水浴びをしにやって来ます。写真の個体は浴水後に木陰で休む♂。相変わらずオオルリボシは木の幹にベタっと静止する個体が多く、まるでセミのようです。