千里の道

「千里の道も一歩から始まる」とは老子の言葉だそうだ。
日本式に考えれば、千里は約４，０００ｋｍで、途方もない距離だ。
これに対し、老子のいう中国の千里とは約４００ｋｍのことだという。
これでもずいぶんな距離なのだが、多少は現実感のある数字となった。
前置きが長くなったが、この言葉はこんなことを気づかせてくれる。

◆千里の道は今日踏み出した８０ｃｍで踏破できる
　たとえ千里の道程でも、わずか８０ｃｍの一歩を踏み出せば、いずれたどり着ける。
　これは困難と思われる仕事でも同様で、今すぐに取り掛かることが大切なようだ。
　考えている時間などもったいないということだ。
　必要なのは、よし行くぞ！と決心し一歩を踏み出すことだ。
　そうすれば、あとはどんなに苦労があろうとも、必ず目的地にたどり着ける。

　逆にごく簡単なことでも、考えているだけでは目的を達成することはできない。
　行動に移さない限り、何事も成就することはないのだ。
　一歩はわずか８０ｃｍほどだが、その一歩を毎日積み重ねることによって、千里の道も踏破できるのだ。
　
　「この仕事は来週やろう」とか、「こちらの仕事が一段落したらやろう」などと先延ばしすれば、それは結局できないものだ。
　人生でもビジネスでも、いろいろな困難や壁にぶち当たることは多々ある、そのたびに立ち止まるのではなく、
　問題や課題は、走りながら考えれば良いのだ。
　目標は絶対に達成するぞ、という熱意こそが、すべての人に共通する必要な資質のようだ。

　→たしかに、「今考え中です」と言って、結局何もしない人がいますね。まずは一歩踏み出したいものです。