ロベルト・デ・ビセンゾというプロゴルファーがいる。
おいらは知らなかったのだが、メジャータイトルの全英オープンを制したこともある名ゴルファーらしい。
そんな彼には、こんなことがあったそうだ。
◆あるトーナメントで優勝し賞金の小切手を受け取った
その小切手を手に記念写真に納まった。
次いで、クラブハウスから駐車場に向かい、帰宅しようと思った。
すると一人の若い女性が近付き、彼の勝利をたたえた後にこう言ったそうだ。
「私には、重い病気で死にそうな赤ちゃんがいます。でも医者に見せる費用も入院費もないんです。」
それを聞いた彼は、受け取ったばかりの小切手にサインして、彼女の手にそれを渡したのだ。
「これが少しでも赤ちゃんのためになるといいね」という言葉と共にだ。
翌週彼がクラブハウスで昼食をとっていると、プロゴルフ協会の役員がテーブルにやってきた。
先週、君が車に乗り込もうとしたときに、若い女が寄ってきたそうだね。
でね、君に伝えなければならないことがある。
「彼女は詐欺師で、病気の赤ちゃんはいないし結婚さえしていないんだ。」
「すると病気で死にかけている赤ちゃんはいないってことですか。」
「その通りだよ。」
「ああよかった、病気で死にかけている赤ちゃんはいない、今週聞いた中で一番いい知らせですよ。」
→多少の脚色があるのかもしれないが、実話らしい。
世の中には、こんな人もいるということで、人類の未来も期待できるかもしれませんね。