今日は、臨済宗の僧侶である松原泰道氏自身が感動した、学生時代の思い出からだ。
友人グループと旅に出た箱根でのことだ、たまたま休憩したところで何かの碑をみつけた。
そこには、美しい万葉仮名でこうあったという。
◆生涯を支えてくれた杖言葉(つえことば)に出会えた
「あれを見よ 深山(みやま)の桜咲きにけり 真心尽くせ 人知らずとも」。
友たちと共に、ああいい歌を教わったなぁ、これからどんな苦境にあっても、自分たちは人をだましたり、苦しめたり、
要領のいい生き方はやめようと誓い合った。
まさに、山の奥深くに咲いた桜のように、誰が見てくれようとくれなかろうと、ただただ真心を尽くしていこうじゃないかと。
5人の友たちだったが、誰一人として後ろ指をさされることなく、人生を過ごしてきた。
この和歌が、私の杖言葉のひとつとして、人生を支えてくれたとも思います。
皆様のお心にも、ぜひ記していただきたいと思います。
どんなことがあっても、真心を尽くしていきたいものです。
→若くしてそういう言葉に出会えることは素晴らしいことですし、そこに気が付くというのも素晴らしいことですよね。