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交通死亡事故とシートベルト

2021-05-23 06:50:14 | 日記
安全運転を啓もうするパンフレットにこんな記述があった。
高速道路での交通事故死亡者のうち、40%の人がシートベルトをしていませんでした。
ちょっと待てよ、ということは死亡者のうち60%はシートベルトを装着していても死に至ったわけか。
だったら、シートベルトにはあまり効果がないの?
勘違いしそうですが、それはこういう訳のようです。

◆シートベルトの有効性が否定されるものではない
 これは具体的な数値を置くことで、はっきりとする。
 現在のシートベルト装着率は95%程度だそうだ。
 10,000人の運転者が居て、10人の死亡事故が発生したとする。
 9,500人がシートベルトをしていて、10人の死者のうち60%の6人の死者が出た。
 500人はシートベルトを装着せず、10人のうち40%の4人の死者が出た。

 シートベルト装着者の死亡率は、6÷9,500=0.06%だ。
 非装着者の死亡率は、4÷500=0.8%となる。
 なので、シートベルトを装着していないと、死亡率は13倍ほどになるというのが正しい受け止め方のようだ。
 冒頭の勘違いは、9,500人と500人との母集団の差を考慮しない比較だったからです。
 だが世の中にはこういった正しいデータを元に誤った結論に誘導するような詐欺師的な人もいるので注意も必要ですね。
 数字は正しく扱いたいものです。

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