オートハーフ修理



さて、先日買ったRicoh Autohalf
調子が悪いジャンク?動作は不明?とかで買ったでのですが
(すでに購入状態を忘れている(^_^;))
ま、それもこれも、遮光のモルト以外は、悪くないのでは?という状態だったので。

でも、興味は尽きぬものです。
持った感触が非常に心揺さぶられるものだったので
修理の練習にと、同種のカメラが増殖(全てジャンク購入)
さて、分解して遊びましょう、、、

下へずらずらと書き流します。
結構写真枚数多くなります。
もし、光栄にもこちらに訪問いただき、解体修理の参考にされるのは一向に構いませんが
詳細は書ききれていませんので、分解時には僕のように?ジャンクをもう一つ購入し
分解しながら、バネの引っかかっている位置や、ネジ位置を確認できるようにすると
安心かと思います。
もちろん、写真は何百枚でも撮りながら。
で、ほかのサイトやblogなどで安易に見つけられるような部分のネジ外しは記載漏れもあります。

このページで完全に部品確認として解体して言っているのは、フラッシュが付いた EFです。
分解の練習用としながら修理の試みをしているのは、SEです。
かなり年代の違う機種ですが、結構、部品は使えます。ました。
なので、古いSEやEなどを復活させたい場合には、型の新しいジャンクを購入し、移植すると良いかもです。


早速の失敗例です。
セルフタイマーは外してはダメです。ボディーのパネル解体には何にも影響していません。
不意に外してしまうと、写真のようにバネを切ってしまう恐れがあります。


正面パネルを外すには、フラッシュのコード接続部分とその下の三脚ネジ差込部分と
(写真は外した状態)


反対側の裏蓋オープンのの丸い部分&上下のネジ&それらを外した際に見える(写真はまだ外す前)
ストラップ掛けの上の小さなネジを外します。
あとは、左右にゴソゴソとずらしながら、慎重に。。。



蓋?正面側を外した状態です。
セレン光電池のコードにはゆとりありますが、切らないようにご注意を。


このあと、外さなくても問題ないかもしれませんが、面倒なので?セレン光電池のケーブルも外しました。
(外すと、半田コテなど必要ですので、ご注意を)


スッキリ。(笑)


このレバー(シャッターロック用?)を、こんな風にレンズを越えて右側へ


引掛けておきます。
(戻した際に、少し曲り癖付きますが、細いラジオペンチやピンセットなどで調整してください)

シャッターの押し下げ部分は、黒いネジ2個です。
塊のようにセットで外れますが、そう~っっとおいてください。
小さな2つのバネの張力が掛かった状態なのでまとまっていますが、容易にバラバラになります。


詳細です。ご査収ください。


レンズユニットを外しました。
右側に2個、左側に1個の黒いネジが見えるかと思います。
※右下のネジというのは、バネとなっている針金に引っかかっている分です。
この固体は、ネジにバネの片端を掛けていました。
機種によっては?ベースとなっているユニット本体の鉄プレートへ掛かっているのもありました。
ネジの穴位置は、そのあたりの穴のネジです((^_^;)
右上のネジは、ユニットと、そのレバーも押えるシルバーの金物も合わせて留めていました。ご注意を。


レンズユニットを外す際には、わかりにくいですが、
ドライバーの先の少し左側にある黒いレバー金物部分に掛かっているバネも外しておく必要があります。
無くさないように、ご注意を。


で、ファインダーも外した状態です。
ファインダーは上部から見ると、シャッター押し下げ金物側に上部から2つの黒いネジで留まっているだけです。
(下の写真と比べると、「あれ?」かもしれませんが、ファインダー側面に付いている黒いプレートは
接着剤が劣化しているのか、他の固体も外れやすかったです。何か普通の接着剤で付ければOKです。




シャッターユニットの一番上のレンズ部分を外しました。
SEは首元周囲に小さなイモネジが3か所でした。
EF型時代になると、小さなイモネジは1箇所だけになっていました。
外す際にはマーキングや回転数をよく確認しておいてください。
ほんの少しくらいなら焦点距離がほんの少し変わるくらいかも知れませんが、
スクリューマウントのようにネジ式の胴体になっていますので、正しい位置に停めてあげないと
ピンボケカメラになるかも?


さらにその下も外しました。
(ここでまた「あれっ?」と思った方は素晴らしい観察力ですね(笑)
一つ前の写真と、この上の写真では違う固体の物の写真となっています。
(一つ前の写真が分解練習用、この上の写真が部品取り用のつもりで解体始めた別個体なのですが
 分解練習用(SE)のレンズは分解して掃除してもスッキリとは綺麗にならなかったので
 この上の写真(EF型)のを移植しました。
この上の写真に写っている薄いスポンジみたいなのは、写真の角度を調整したかっただけの下敷きです。

このレンズユニットの分解は相当の勇気と覚悟が必要です。(戻らないかも、、、)
でも、外せれば、レンズの曇りはスッキリ!!!
FEは時代も最終あたりでもあり、使用者の扱いも良かったのか、綺麗な状態でした。
ジャンクで999円(安っ(笑))買っておいて大正解でした。
(結局、レンズユニット、ファインダー他、結構な部品点数を移植しました)


写真が前後するかもですが、露出計の赤いマークとしてファインダーに出てくる赤を表示のための
赤いプレートです。


レンズユニット下のシャッター膜ユニットです。
見てください。Ricohのカメラですが、ユニットがSEIKO製です。
(多分、当時の社名は【精工舎】)
これもユニットとして外せます。
写真に見える黒いネジ2個と左下の真鍮色のネジ(これに一緒についている可動金物には
細いバネの役目をする針金が掛かっていますので、どこに掛かっているかをよく確認しておいてください。)
しゃしんなど撮っておくと安心ですね。


シャッター膜のユニットを外した部分には遮光用にモルトが貼ってあります。
当然、劣化しているので除去して、掃除して、シャーシブラックなどを塗っておきます。
(よくフリマサイトで販売されるさいに「モルトも交換済」とか記載を見かけますが、
 古い機種はココにもモルトによる遮光があります。
 多分、9割方の中古出品者さんは、この部分は更新されてないでしょうね)
ただ、型番がこれより新しいものは改善されていたりします。念のため。



型紙作ってサイズ確認して、モルトを切って、、、ぴったり!
新しいモルトを貼り付け、遮光を完全なものに!
ちなみに、オートハーフの裏蓋も、この部分も、モルトは1.5mmの物がよさそうです。
自分でカットするなら、AMAZONでも300円くらいで販売あります。
検索すれば、カットされたものも販売されているサイトがあります。



で、上の写真は露出計部分です。
上側はSEのもので、まだ丸い選択レバー?は外していない状態
下側はEFのもので、その部分を外した状態です。
下側に見えるコイル部分、ココへセレン光電池からの微弱な電圧が掛かり
針(赤い透明な板がついた)が動く仕組みです。
僕のSEは、この部分の作動が弱くなって?動かなくなっていました。
ここもユニットで移植しようかと試みる時の写真です。



露出計のユニットを双方とも外した状態。



外したユニット。
このまま交換しようと思ったのですが、よ~く見てください。
真ん中くらいの少し左。黒いレバーが見えますか?
黒いレバーが付いている方がSEです。
このレバーはEFには無かったので、移植し、生きているEFの物を使おうと考えたのですが
この黒いレバー、ネジではなく、本体のベースへカシメるような付け方なので、外れません。
しかたなく、、、



露出計のお風呂浴槽部分。
これも、そこの形状が違うため、利用できず。
SEのものをEFへ移植は可能な形状でした。



まるごとがダメなら、その針のついた部分だけで、、、
悪あがきでした。。。
少し、針の取付け角度が違うようでした。
針部分だけのユニット自身は移植も可能でしたが、移植後の針の基準位置が少し違い
他の部品に干渉しっぱなしになるので、断念せざるを得ない状態でした。

セレンが生きているのに残念ですが、
でも、もしかしたら、急に稼働しだすかもわからないのでと希望を残した
シャッタースピード1/125固定機として生かしておくよう調整して行きます。



写真の真ん中くらい、バネの付いている左側のレバーがシャッタースピード切替レバーです。
シャッタースピードのセレクトノブ?を「A」(AUTO)の位置から変えると
このレバーがバネの力も加わって、右へ倒れた状態となります。
そうすると、シャッタースピードは1/30に変わるそうです。









































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