〈2020年2月に書いた以下の記事を復刻します。〉
日本初の女医・荻野吟子の生涯を描いた映画『一粒の麦』が間もなく公開されるという。荻野さんは今の埼玉県熊谷市出身だから、言わば埼玉の“偉人”である。 私は以前、荻野さんのことを描いた作家・渡辺淳一さんの『花埋(うず)み』という小説を読んだことがあるが、深い感銘を受けた。
明治時代、女性蔑視という過酷な環境の中で、荻野さんは初志を貫徹し日本初の女性医師となった。そこには筆舌に尽くしがたい苦悩があったのである。蛇足だが、小生の戯曲『明治17年・秩父革命』の中でも、荻野さんを手本に医師を目指す若い女性を描いたことがある。
そういう意味でも、『一粒の麦』は一見の価値があるだろう。皆さんにお薦めしたい。(2020年2月3日)
明治時代、女性蔑視という過酷な環境の中で、荻野さんは初志を貫徹し日本初の女性医師となった。そこには筆舌に尽くしがたい苦悩があったのである。蛇足だが、小生の戯曲『明治17年・秩父革命』の中でも、荻野さんを手本に医師を目指す若い女性を描いたことがある。
そういう意味でも、『一粒の麦』は一見の価値があるだろう。皆さんにお薦めしたい。(2020年2月3日)