毎日が山のこと

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大蔵高丸とハマイバ丸(2004年12月6日)

2025-01-07 21:27:10 | 大菩薩とその周辺の山

4年近く前の投稿に手を入れて再投稿します。

 

かなり昔になってしまうが、2004年12月に南大菩薩の大蔵高丸とハマイバ丸を天目温泉を起点に周回したときのことを記録しておく。

最初にコースを地図で示しておく。

車をやまと天目温泉の駐車場にとめて、7:50出発。焼山沢真木林道を歩いて、途中湯ノ沢峠登山口からは山道を歩いて湯ノ沢峠へとあがった。

 

温泉から湯ノ沢峠までは車で上がれてしまうのだが、ハマイバ丸から米背負峠道をくだってもどるためにテクテクと舗装された道を歩いて登った。

車は通らない。誰にもあわない静かな道だった。

 

約1時間で湯ノ沢峠登山口。ここからは沢沿いの登山道を使って峠へとむかう。

道はゆるやかだし歩きやすい。空も広くて開放感の感じられるいい道だ。

 

道路の水が凍っている。

 

明るく開けた沢で気分がいい。

 

沢は勢い良く流れているが、よく見るとあちこち凍ている。

 

このあたりから山道らしい感じになってきた。

 

湯ノ沢峠の避難小屋。ごらんのようにすぐ近くに駐車スペースがあって車もとまっていた。

私もその後妻をともなって大蔵高丸に行った時はここまで車であがった。

 

そしてそのすぐ上が湯ノ沢峠だ。

ここから北に行けば黒岳をへて小金沢連嶺、そして大菩薩へとゆったりとした山々が続いている。

 

峠からは南アルプスも展望できた。

この日は空気が澄み渡って北岳など白根三山や荒川三山など雄大な景色をながめることができた。

 

大蔵高丸へと登り始めると葉を落としたダケカンバの木々がうつくしい。

 

そしてその北には黒岳を隠す白谷ヶ丸。

 

樹木の少ない草原なので常に南アルプスを眺めながら歩くことができるのがうれしい。

それにしてもいい天気だ。

 

南アルプス全景をバックに。

贅沢きわまりない。

 

冬枯れの草原の中をゆっくりと高度をあげていく。

火山ではないのに、こういう開放的な感じを味わえるところはめずらしいのではないだろうか。

 

大蔵高丸が近づくと正面に富士山が姿をあらわした。

この日は雲ひとつなく富士山の姿に静けさを感じてしまうほどだった。

 

11:07大蔵高丸山頂到着。ごらんのように木が少ないので360度の展望が得られる。

甲府盆地も静まり返っているように感じる。

ゆっくりと休憩し、与えられた展望を満喫した。

 

次にむかうハマイバ丸との間は起伏の少ない広々とした笹やカヤトの尾根で、景色を眺めながらのんびりと歩くことができる。

しかも正面にはほとんど常に富士山が見えている。

 

鮮やかな赤い実。何の実だろう。

 

地図で確認してみても、ほぼ1750m前後の標高を歩いている。

逆光にきらめく枯草が富士の前景にぴったりだ。

 

11:43ハマイバ丸到着。

破魔射場丸と書く。

山で行う雨乞いなどの神事において破魔矢を射た場所という意味のようである。

 

葉を落としたカンバの木の白さが青空に映えてうつくしい。

 

米背負峠へ向かう途中に天下石という大きな石があった。

いわれはよくわからない。

 

天下石から10分あまりで米背負(コメショイ)峠に到着。

2:30だ。このまま尾根を南下すれば大谷ヶ丸から滝子山へ続く。

 

私は予定通り峠から米背負沢にそって天目温泉へと下った。

30分あまりで林道に出て、その後をうねうねと曲がりながら大蔵沢に出て、続く長い林道を歩いてくだった。

 

温泉には14:11到着。一風呂浴びて帰ることができた。

冬晴れにふさわしい大展望の味わえるいいコースだった。

季節を選んでまた行きたいと思うコースだが、20年たつ今まで再訪は実現していない。

 

コメント
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