毎日が山のこと

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絶好天の男体山(2023年8月25日)

2023-08-26 19:26:07 | 山日記

8月25日、好天を見定めて、日光の男体山に登ってきた。

ここの所、猛暑とあって連日あちらこちらで雷雨が起こっている。

でも昨日はかなり安定した晴れが期待できた。

男体山は初めて。これまで何度も候補にあげてきたのに、その都度ほかにまだ登っていないいい山があると後回しにしてきた。

実のところ少しビビッていたのだ。

 

朝4時起きで4時半には埼玉を出発。中宮祠には7時ちょうどについた。

二荒山神社の登山者用駐車スペースは満杯。

でもよく見るとその奥の参集殿の駐車場が登山者の臨時の駐車場とされていたのでそこに駐車した。

 

 

まずは受付で1000円支払う。男体山登山と記された守護札を渡される。つまり入山料。

 

ここは朝6時に開かれるそうだ。

 

いきなり階段! 最初は広い山すそをゆっくりと歩けるのだと思っていた。

社殿の敷地を確保するために平地を切り開いた分、最初は階段になってしまうということだろう。

 

男体山は、最初から最後まで登り。3合目と4合目のあいだの治山道路を歩く部分を除けば終始直登だ。

だからなんとなく後回しにしてきた。でも後期高齢者となってしまったので、登るなら今のうちだ。

 

笹におおわれた斜面に原生林の森が広がる。割と見通しのいい森だ。

最近登った赤城山地蔵岳の北斜面とよく似ている。

 

出発点の二荒山神社が標高1275mくらい。山頂が2486mだから標高差1211mをひたすら登り続ける。

木の葉が日差しを遮ってくれるので涼しくて気持ちがいい。

 

7時15分に登り始め、35分にこの2合目の石碑の脇を通った。

最初はここが1合目だと思って、ここにもそう書いていたが、1合目は階段が終わって山道に入るところにあるそうだ。

 

さらに10分ちょっと歩くと、苔むした土留めの石垣が現れた。

 

そのすぐ上で治山工事の舗装道路にでた。

ここから4合目までこの道を歩く。

 

朝日がさしこむ木陰の道。

 

白い花がたくさん咲いていた。

野菊はみんな似通っているが、こないだ名前を覚えたシロヨメナに似ていると思う。

 

道路の折り返し点のひとつからようやく中禅寺湖の一部を見下ろすことができた。

 

アキノキリンソウらしい花もたくさん咲いていた。

 

針葉樹が多い原生林の中にダケカンバが顔を出した。

標高は1600mを超えたはずだ。

 

8時13分。4合目の登山口についた。

ここからふたたび直登が連続する山道を登る。

 

そこで水分補給と羊羹をたべて急登にそなえた休憩をとった。

その間に、次々と登山者が登ってくる。外人さんの姿も何組かあった。

 

7分ほど休憩して、いよいよ岩々の山道に踏み込んだ。

いやいや、なかなかの急登だ。けど、標高が高いので涼しさに助けられる。

 

20分ほど登ると五合目と書かれた建物があった。

急な雨位は避けられる避難小屋を兼ねたものだろう。

 

こちらは立派な石碑。草に埋もれかけているので歩くコースによっては気が付かないかもしれない。

 

岩が大きくなってきて足元に集中する必要があるが、時々青空を映した中禅寺湖が見える。

 

ちょっとめだつ岩場があった。このあたりが6合目だろうか。

 

湖が見えそうだが、残念ながら木に邪魔されていた。

 

このあたりからヤマハハコが姿を見せ始めた。

 

タデ科の花も。

 

さらに登ると湖を見下ろす角度がだいぶ違ってきた。

それだけ高く登ってきたのだ。

 

9時33分、七合目の建物に到着。五合目から1時間近くかかってしまった。

歩きにくい岩場の連続でペースがあがらない。

いやいや私はこういうところで無理をするとあとで足がつってしまうので自分のペースを守るしかない。

 

ここにも建物の近くに七合目の立派な石碑。

 

ヤマハハコと岩々の道。

 

10時5分。鉄製の鳥居をくぐる。

 

その近くの朽木にりっぱなきのこ。

近くの倒木の陰には手のひらサイズのものもあった。

 

鳥居から10分ほど登ると社殿らしい建物があらわれた。

 

八合目の滝尾神社だった。

滝尾神社は東照宮の裏手にあるが、ご神体山の男体山にはいろいろな神さんが祀られているようだ。

 

岩の割れ目の中にも小さな祠が祀られていた。

 

八合目をすぎて少し登ると急に周囲の雰囲気が変わってきた。

岩に替わって火山性の砂礫があらわれた。

 

傾斜はこれまでよりゆるくなったが、土留めをかねた木の階段や土嚢などがたくさん。

 

その途中にある九合目の石碑。実は登りでは見落として気づかず、帰りに写したもの。

 

このあたりまでくれば展望が開けると期待していたけど、あいかわらず周囲は針葉樹の樹林。

 

いよいよあたりの木も背が低くなってきた。山頂は近いぞ。

 

やあ、ようやく戦場ヶ原が見えたぞ。

 

その向こうには、関東以北最高峰の日光白根山。

まだこのブログでは紹介していないけれど、この山も2回登っている。

いい山だ。

 

振り返ると赤茶けた山体と樹林をこして中禅寺湖やその向こうの半月山が見えている。

 

山頂の左手には太郎山神社らしい建物とそこに向かう人影も見えた。

あと一息だ。

 

溶岩の塊がごろごろした赤い砂礫を踏んで山頂へ向かう。

 

着いたぞ。山頂の二荒山神社の鳥居と社殿の覆いがみえる。

 

鳥居をくぐって社殿の前へ。11時10分。出発から4時間弱だった。

地図のコースタイムでは3時間50分なので、まあまあのペースだった。

何人にも追い越されたので、後半はだいぶ遅れていると思っていた。

でもこの日は早起きした割には体調もよくてあまり苦しいとは感じていなかった。

 

広い山頂の一角に立つ二荒山大神のブロンズ像。

 

中禅寺湖とその奥に千手ヶ浜、西ノ湖。

 

残念ながら日光白根山には雲がかかってしまった。左側の山は宿堂坊山かな。

 

岩にカメラを置いて自撮りで記念撮影。

 

まずは太郎山神社に行ってみた。

途中から男体山の最高点をパチリ。最高点には大きな剣が立てられている。

この写真の右手の岩の上。

 

男体山の噴火口を囲む外輪山の一角にある太郎山神社。

中禅寺湖や戦場ヶ原北部が見渡せる。

 

その途中で、それまで山頂を隠していたお隣の太郎山が全身をあらわした。

戦場ヶ原散策以来、日光づいているので、ついでに太朗山にも登ってみたいな。

 

ここからは中禅寺湖のほぼ全体が見える。

 

男体山を振り返る。

 

男体山の爆裂火口壁と太郎山。

男体山は、火口の北側が崩壊しているので火口を一周することはできない。

 

さて今度は三角点と剣がある最高地点へ。

でもこんな広いところなのに油断してころんで腕に擦り傷をつくってしまった。反省。

 

剣を写真に撮ってみたが。青空に溶け込んで見えにくい。

 

三角点のある北側に回り込んでシルエットにしてみた。

これなら形がはっきりわかる。

 

ついでに三角点も。三角点は2484.2mだ。

ちなみに、剣のある最高点は2486m。

 

三角点付近からは戦場ヶ原北部の光徳牧場や付近にあるホテルなどが見える。

左の尾根の鞍部は金精峠。そこから温泉ヶ岳などの山々。

その手前は、湯ノ湖と光徳牧場のあいだにある三岳と呼ばれる溶岩ドーム(だろう)の連なり。

周囲の山には積雲がかかっているが、男体山の上には雲がない。

それに入道雲はどこにも見当たらない。

 

めずらしく開花しているリンドウを発見。

 

これは山頂の一角から華厳の滝付近をみおろしたもの。

少し雲がわいてきて、こちらに近づいてきた。

 

でも、下山をはじめるまで、男体山の山頂は晴れていた。

帰りの東北道でも見回してみて関東平野周辺には、丹沢方面にやや高い雲が見えただけで、あとは青空に綿雲があるばかり。

今回は天気の狙いもずばりあたり、体調もよくて気持ちのよい山歩きとなった。

 


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