毎日が山のこと

最近の山歩きの記録はもちろん、作ってみた山行プラン、過去の山歩きの記録も順次掲載中です。

雨上がりの鶴寝山、奈良倉山(2023年6月7日)

2023-06-09 09:47:01 | 奥多摩・奥秩父

事実上の梅雨入り。本当に大量の雨が降った。

でも今日は、朝方雨が残っていても回復するという予報。

そこで前から温めていた計画を実行した。

山梨県の小菅村の南にある鶴寝山と奈良倉山を歩いた。

このコースは、土日にバスで鶴峠を出発し、奈良倉山、鶴寝山を歩いて小菅村に下る人が多い。

でも平日にはバスがないので難しい。そこで自転車を利用してみることにした。

行きに鶴峠に自転車をデポし、車は小菅の道の駅に止めて小菅の湯から鶴峠へ周回するというプラン。

私は折り畳みのできる自転車を持っているのでそれを車に積んでいった。

 

7時50分、小菅の湯を出発。天気の読みはバッチリ。良すぎて少し暑い。

 

小菅の湯の前を通って下っていくと舗装された林道に出る。そこを登っていく。

ウグイスはあちこちで鳴き、ここではホトトギスを聞くことができた。

オオルリらしい大きく華やかな声も聞こえてきた。

 

すぐにこんな看板が。大きなモチノキがあるらしい。

80mなのでちょっと寄り道。

 

沢の大きな堰堤の前にあった。

大きなたこが足をくねくねのばしたような木だ。

写真だけ撮ってすぐに引き返す。

 

林道の脇を流れる沢には流れを制御する石組があった。

たぶん、水が山の斜面を削らないようにということだろうが、たいへんな手間だ。

 

舗装の林道が終わって山道に入ると、沢にワサビ田があらわれた。

 

さらに上には、沢の中の石組みの上を歩くところがあった。

わさび田に通うための道を確保する石組みだったのかな。

 

登山道はわさび田の縁をたどって上へと続く。

 

大きな木が姿をあらわしてきた。

 

そして足元にはフタリシズカがたくさん。

 

大きなカツラもあらわれた。そして周囲はあふれるようなセミの声。

沢をはなれて小さな尾根にのぼりつくと聞いたことがない鋭い鳴き声。

鹿とは思えない。鳥でもないようだ。サルの警戒声だろうか、正体がわからない。

 

9時14分、高指山やモロクボ平へ向かう道との分岐。

ここから地図に山沢入りのヌタと書いてあるところに向かって斜面をトラバースしていく。

 

巨木が増えてきた。コナラかミズナラか。

ブナも増えてきた。

 

栗の木も多いらしい。たくさんのイガが落ちている。

 

これは立派なブナだ。

 

9時44分。これが小菅村推薦の大トチノキ。手前にももう一本あるが、そちらは幹が途中から失われている。

 

茂来山のコブ太郎を思わせるコブだらけの巨樹だ。

その幹には大きなうろがあいていた。

奥に見えているのはカツラの木。これも結構立派だ。

トチノキが立っている沢の周辺にはこれまたかなり大きなサワグルミの木があちこちに。

 

トチノキから20分でようやく稜線に到着。ここが地図に書いてある山沢入りのヌタだろう。

地図には書いてあるが、現地の看板にはそういう表示は書いてない。

ここからは巨樹の道をたどって初夏の森をたっぷりと楽しむ。

 

その標識のそばに幹回り4m近い巨樹がたっていた。木の種類を知りたいがよくわからない。

 

こちらはブナの三兄弟。

広い尾根の中を道はくねくねと続いていくので赤いリボンが頼りだ。

でもあまり高低差がないのでのんびりと歩くことができる。

 

足元にはフタリシズカが次々と姿をみせる。

 

南斜面はカラマツ林になってきた。

そのカラマツと比べてみれば木の大きさがよくわかる。

 

10時37分、鶴寝山に到着。

 

樹林におおわれているが、富士山の方だけ切り開いてある。

写真の看板には「富士見百景」の文字。

しかし、雲があって富士山は見えなかった。

おにぎりを一つ食べて、水分補給。

 

染まってしまうような緑の森の中にわずかに咲き残りのヤマツツジ。

もう花はぼろぼろだが、わずかに華やぐ。

 

倒木にたくさんのキノコ。

 

松姫峠に到着だ。

 

峠にあるトイレが増築しているらしく工事中だった。

この峠を越える道は国道だ。でも今は下にトンネルが出来たので大月市側は通行止めとなってしまっている。

土日には、上野原発のバスがここまであがってくるのでバス停標識が設置されている。

 

ここからも富士山がみえるはずだが、雲があって見えない。

仕方がないので看板の絵で勘弁してほしい(笑)。

 

松姫峠から奈良倉山へは未舗装の林道をたどる。

 

その途中、雲の間からちらりと富士山。

 

ここの名物。壊れて放置されたトラック。

 

その近くでギンリョウソウを発見。

 

ゆるやかな登り道をたどってそろそろ山頂かと思われるあたりで巨木を発見。

 

11時43分、奈良倉山山頂。

ここも樹林におおわれているが、富士山の方だけ切り開いてある。

 

ここではほんのわずか顔を見せてくれていた。

 

残りのおにぎりを食べ、コーヒーをいれていただいた。

20分ちょっとの休憩で下山開始。

 

途中、JTの森のところから奥多摩の山が展望できた。奥の山はたぶん雲取山。

 

こちらはお隣の三頭山。

 

奈良倉山から40分弱で無事鶴峠に到着。

 

デポしていた自転車も無事だった。

快適にダウンヒルを楽しんだが、途中、国道に合流するあたりは登り返しなので降りて押していった。軟弱!

 

途中、押して歩いたりしたので40分弱かかったが、無事小菅の湯の駐車場に到着。

自転車がないとちょっと無理な行程なので、大成功ということにしよう。

それに明日の夕方からまた長雨になるようなので今日決行して大正解だ。

このあと温泉で汗を流してシャインマスカットのソフトクリームを食べ、帰路についた。

 

 


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ヤブレガサが開花 | トップ | 雨上がり庭の小さな花たち »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

奥多摩・奥秩父」カテゴリの最新記事