6年前の5月4日みどりの日、新緑を求めて上野原からバスで入って三頭山に登った。
一般的には、バスの終点、鶴峠から登るのだが、私は、大茅尾根を使ってみようと考えた。
上野原8時10分の鶴峠行きは増発で2台。連休とあってバス待ちの人の長蛇の列。
このころはまだ南口は開設していなかった。
私は鶴峠の手前、飯尾で降りて、大羽根峠から大茅尾根にむかった。
地理院の地形図には途中まで破線が入っているが、登山地図にはコースとして載っていないのでバスを降りたのは私1人。
まずは古い西原の集落を結ぶ古い峠道を大羽根峠へ。
今は使われていないので沢筋では崩れていたり、峠の切通しも倒木が放置され、斜面の土も崩れていた。
尾根に取りつくと巨木が2本あった。樹種はわからない。
こちらはモミだろうか。
その後は笹をつかんで登るような急登。
すぐに伐採跡に出て向かいの坪山が見渡せた。
954mの三角点(大羽根山の標識あり)からはゆったりとした落葉樹林とアカマツの混じった尾根を登る。
なかなかいい雰囲気だ。
足元には無数のスミレ。目の前にはミツバツツジ。
落葉の深いところでは足が埋もれてしまい、水の中を歩くように歩く。
いい尾根だ。取りつきさえ工夫すればいい登山コースになると思ったが、そうならない理由がかなり登ってわかった。
笹尾根に近づくと岩場の急登になり、疲れた足にこたえた。
そのあたりにはミツバツツジもちらほら見られたのだが、結局飯尾から笹尾根の大沢山まで3時間かかってしまった。
これではなかなか一般コースにはなりにくいだろう。
大茅尾根は大沢山で笹尾根と合流する。
私が妙なところから登山道に出てきたので、笹尾根を歩いてきた女性がびっくりしていた。
一般道に出たとたん多くの登山者と出会うようになった。
大沢山から三頭山にむかって下るとムシカリ峠に避難小屋がある。
そこからひと登りで三頭山山頂だ。
三頭山山頂は多くの登山者でおおにぎわい。そこで昼食休憩。
残雪をまとった富士山を眺めることができた。
檜原都民の森から登ってきた家族連れなどもたくさん。
淡い薄紫のタチツボスミレがたくさん。
たくさんあるベンチもふさがって、地面にシートを広げているグループもあちこちに。
人混みを離れようと20分ほどで下山開始。
帰りは、笹尾根を少し歩いて槙寄山の西原峠から郷原にくだる。
西原峠は、上野原側の郷原と秋川の数馬を結ぶ峠、笹尾根の十字路だ。
峠から下りだすとヤマザクラがあった。
ミツバツツジも。
里山は春爛漫。
新緑のパステルカラーがすてきだ。
里が近づき、獣除けの柵があらわれた。
ヤマツツジ。
郷原の集落に到着。
春の山里はやわらかな色合いに満ちていて、心が洗われる。
あちこち写真を撮りながらバスを待つ。
三頭山からの帰りは、休日なら都民の森からバスがでる。笹尾根を歩く人でも数馬に下る人が多いのだろう。
郷原のバス停でバスを待ったのは私一人だけだった。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます