このところ香り関係のことを書いているのですが、夏はやはりどうしても匂いに敏感になります。空気が湿気を帯びていることは、香りの拡散、関知に重要な要因です。
そして、汗。微生物。
何度も書いていることですが、微生物に重要な温度と湿度と栄養分、全てが揃うこの時期、微生物たちにとってはパラダイスです。そうして人ごみはヘル。
そんな季節、自分の匂い管理にも悩まれている方も多いのでは。私もまわりの方にご迷惑にならないよう、あれこれ試しています。そんな中で出色と思っているのが「デオナチュレ」。主成分はアルム石、いわゆる焼きミョウバンで、匂いの抑制力が完璧です。制汗作用はあまりありませんが、それよりも微生物の繁殖を抑えてくれているのがありがたい点です。汗は生理的に必要があって出ているものですし、止めるのはよろしくないと思います。
汗は出ても良いとして、その後の匂いの発生は微生物によるもの。そこは何とかしたいと思います。ヨーロッパではやたらにトワレを使う向きもありますが、匂いに香りを加えて分からなくするよりも、しっかり微生物の管理をする方が身体のためには良いと思います。また湿度の高い日本では、周りにとってもその方が助かります。手元にデータはないのですが、トワレを多用する女性の脂肪にはかなりトワレの成分が蓄積しており、それは母乳にも混入している、という話しを聞いたことがあります。トワレの成分は、呼吸器系、皮膚から吸収されます。脂肪には容易に蓄積されるでしょう。
それはともかくデオナチュレに話しをもどします。この主成分、アルム石、焼きミョウバンについて安全性など調べました。これらはウイキペディアでは古代ローマ時代から様々な用途で使われている物質とありますが、おそらくアジアではもっと昔から使われてきたに違いありません。1価の陽イオン硫酸塩と3価の金属イオン硫酸塩の 複塩だそうで、アルム石はカリウムとアルミニウム。アルミニウムの神経系への影響についてはいろいろ言われましたが、結局透析脳症のことが誤って伝わっているようで、通常の腎機能では何の問題もないようです。
長い間使われ続けているこの物質、本当に効果があります。様々なデオドラント剤がありますが、比較になりません。
ミョウバンはお料理にも使いますね。なすの色止めは有名です。ぬか漬けに入れたりもします。アントシアニンの構造を安定化するため色が残ります。
ちょっと異なった匂いの話しですが、台所の下水管の匂い。これは枯草菌で解決しています。前にも書いたと思いますが、納豆菌のお仲間に住み着いて頂いて、いろいろ分解してもらっています。これもとても助かっている匂い対策のひとつです。
これらの夏ならではの匂い対策を万全にして、快適に暮らしたいと思います。匂いは意外に気になるものですから、エチケットとして気をつけなくてはと思っています。
ともあれ清潔が第一なんですけどね。