無知の知

ほたるぶくろの日記

『百草蒔絵薬箪笥と飯塚桃葉』展

2024-11-04 17:05:11 | 日記
今日も素晴らしい天気。

2日から始まった根津美術館の特別展
『百草蒔絵薬箪笥(ひゃくそうまきえくすりだんす)と飯塚桃葉』展
へ行ってきました。

実は以前から、この蒔絵箪笥(飯塚桃葉 作)の画像は根津美術館の売店にある絵葉書で知っていました。
大変気に入っており、折々に飾っては眺めていたものです。
今回その実物が展示されるとあって、楽しみにしていました。

阿波徳島藩の蜂須賀家の売り立てで根津嘉一郎(根津美術館の創設者)が買い取ったものだそうで、根津美術館の所蔵品です。
それでこの蒔絵の絵葉書が売店にあったわけです。
今までこの絵葉書を眺めるにつけ、この全体像は一体どういうものなんだろうと想像するばかりでした。


今回全貌を拝見し、実に見事な蒔絵であることと、
同時にその絵は博物学的にも正確、かつ精緻に本草(薬草)の葉や虫など描写していることも知りました。

しかもデザインとして素晴らしい。

薬箱なので、中にはガラス製の薬瓶や銀製の薬箱(これの表面の彫刻がまた素晴らしい!)、薬袋(やくたい)なども収められています。
機能的で美しい薬箪笥でありました。

今回は飯塚桃葉のその他の蒔絵作品もずらりと展示されており、どれも素晴らしい。

博物学的背景を示すその他の品々、当時の博物図譜、
また自然を写す図譜として、『雪華図説』(土井利位(としつら)著)、
ここからの画像を蒔絵にした『雪華蒔絵印籠』(原羊遊斎)
などの展示もあり、見応えがありました。

残念ながら、展示は全て写真撮影禁止。ここではご紹介できず。。
ぜひホームページなどご覧ください。


今日は天気が良くて、お庭も気持ち良さそうです。
でも紅葉はまったく。。
さらにまだ体調も不安定ではあるので、今日は庭散策は割愛しました。
残念ですが、ここは我慢。


その代わり、
帰り道にある、ヨック・モックでガレットをいただきました。




いや、結構な大きさで、ボリュームありました。
ガレットにチーズと黒胡椒が香って美味しかった。
あちら側は子供がいただいたガレットにブッラータと生ハム、香草を添えたもの。
次はあれもいいな、と思います。

いつも根津美術館には原宿から表参道を歩きますが、昼過ぎは大混雑です。
今日の人出も相当でした。
老若男女、日本人外国人、様々な服装と自己表現の人々を拝見しながら
帰ってきました。

いつも見ているものと違ったものを見ると気が晴れます。
そのうちには大自然の美しいものも見たいと思います。