山種美術館へ行ってきました。
快晴の秋の朝、恵比寿から歩きました。
今日は風が冷たかった。
そこそこ距離はあるのだけど、
綺麗な黄葉の銀杏を眺めながらの散歩は悪くない。
この辺りは建物も面白いものが多いので。

今日は『福田平八郎X琳派』
福田平八郎さんの晩年の
カラフルで大胆な色使い、デフォルメなど、独特なのです。
彼にしか行き着けない岸辺かな、と思います。
若い頃の作品はものすごい熱量と緻密さで圧倒的です。
そして年を経るごとに、少しずつそのノイズとも言える
緻密な熱さが乾き冷えていく。
若い頃の作品『牡丹』と50代の『牡丹』を象徴的だなと拝見しました。
可愛らしい『筍』(50代の作品)は今回の展覧会のポスターに使われています。
私はこのような絵を「福田平八郎」として知っていましたので、
若い頃の作品はなかなか興味深く拝見しました。
そして彼に大きな影響を与えたとして琳派の品々も一緒に。
山種美術館は俵屋宗達、酒井抱一、鈴木其一なども収蔵しているし、
それらをお持ちの方々とご縁がある。
たっぷりと拝見できて、満足しました。
大変豪華な展覧会でした。

帰りもやっぱり歩くことに。
この歩道、なかなか雰囲気あります。
ただ、蔦がちっとも紅葉していなくてちょっと残念。
あと一週間くらいはさらに深まる秋の雰囲気を楽しめそうです。