金沢はだいぶん前から気になっていたのです。
コロナ禍の少し前から仕事で行く機会が何度かありました。
その度に街を歩く時間はないまでも、移動時の車窓から眺める金沢の街は実に魅力的でした。
主に江戸時代までの雰囲気を残す部分があって京都の街を眺めているよう。
でもどこか違う。
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その一方で21世紀美術館のように前衛を受け入れる素地もあって、毎回訪問するたびに確実に外国人の数が増えている。
このあたりも、京都に似ています。
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そしてそれらの訪問者の期待に添うように、古い町屋が『金澤町屋』として保存されています。おそらく景観についても条例を作って金沢としてのアイデンティティを明確にしようとしているのではないでしょうか。
確かに戦国〜江戸時代の文化がよく残っていて、京都と似ているところは多いのです。
ただ、どこか違うな。。。と思う気持ちがあって、
それが何かとても気になっていました。
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金沢城公園黒門口
今回はお城にも行きました。
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![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5c/1e/9caf8f9cc355d57c60357a6f2ab9393a.jpg)
金沢城の建造物は明治期にだいぶん失われたようなのですが、いま少しずつ当時の様子を再現しつつあるようです。
写真に撮り忘れていたのですが、お城の門にとても強い印象を受けました。
何がとは言えないのですが、どうも京都の寺の門や熊本、江戸城などの門とは違って、どことなく「繊細さ」を感じたのです。
その時に、京都と何か違う、と思っていたことの理由がわかったような気がしました。
金沢の文化は「繊細さ」が際立っているのです。
おそらく金の加工などが盛んだったことにも関連しているかもしれません。
そう、例えば「截り金」の紋様のような。
もちろん、あくまでも私のみている範囲で感じるところなので、もっと勇壮で剛毅な面もあるのかもしれません。
加賀百万石の権勢を誇った堂々たる大大名だった、という矜持。
その痕跡は確かに金沢の街のあちこちに見出せます。文化の奥深さも尋常ではないようです。
これからも深掘りしたい街です。