無知の知

ほたるぶくろの日記

金沢旅行3

2024-11-16 13:23:38 | 日記
金沢はだいぶん前から気になっていたのです。

コロナ禍の少し前から仕事で行く機会が何度かありました。
その度に街を歩く時間はないまでも、移動時の車窓から眺める金沢の街は実に魅力的でした。
主に江戸時代までの雰囲気を残す部分があって京都の街を眺めているよう。
でもどこか違う。



その一方で21世紀美術館のように前衛を受け入れる素地もあって、毎回訪問するたびに確実に外国人の数が増えている。
このあたりも、京都に似ています。



そしてそれらの訪問者の期待に添うように、古い町屋が『金澤町屋』として保存されています。おそらく景観についても条例を作って金沢としてのアイデンティティを明確にしようとしているのではないでしょうか。

確かに戦国〜江戸時代の文化がよく残っていて、京都と似ているところは多いのです。

ただ、どこか違うな。。。と思う気持ちがあって、
それが何かとても気になっていました。

金沢城公園黒門口

今回はお城にも行きました。




金沢城の建造物は明治期にだいぶん失われたようなのですが、いま少しずつ当時の様子を再現しつつあるようです。

写真に撮り忘れていたのですが、お城の門にとても強い印象を受けました。
何がとは言えないのですが、どうも京都の寺の門や熊本、江戸城などの門とは違って、どことなく「繊細さ」を感じたのです。

その時に、京都と何か違う、と思っていたことの理由がわかったような気がしました。
金沢の文化は「繊細さ」が際立っているのです。
おそらく金の加工などが盛んだったことにも関連しているかもしれません。

そう、例えば「截り金」の紋様のような。

もちろん、あくまでも私のみている範囲で感じるところなので、もっと勇壮で剛毅な面もあるのかもしれません。


加賀百万石の権勢を誇った堂々たる大大名だった、という矜持。
その痕跡は確かに金沢の街のあちこちに見出せます。文化の奥深さも尋常ではないようです。
これからも深掘りしたい街です。






金沢旅行2

2024-11-15 07:23:48 | 日記
今回は仕事がらみではなく、プライベートで出かけました。

金沢は「小京都」と呼ばれるように、京都に似た趣のある街で、
出張で来るたびにゆっくり街を歩いてみたい、と思っていたのでした。

兼六園も半世紀前に、それこそ修学旅行で来たきりでした。
その後も仕事の用事で金沢へ出向くことはあっても、
なかなか兼六園へ行くまでの時間はありませんでした。



唐崎松も評判通りに美しく。

今回はお天気もよく、時間もたっぷりあって、最高でした。




(成巽閣のお庭、写真を入れ替えました。前回と同じものアップしてた。。ぼけぼけです)

成巽閣のお庭は箱庭のような楽しさがありました。
全体的に小ぶりで、可愛らしいといいますか。
いろいろな表情があって、見飽きません。



紅葉も少し始まっていました。


さて、たくさん歩いて、楽しみにしていたのは『金澤屋珈琲店』本店さん。
兼六園からお城を挟んで反対側に位置しています。
2階建ての町屋風の建物はとても感じが良い。



2階に席を取り、一息つきました。
窓からはお堀やお城の木々が見えます。
とても落ち着いて趣味の良い店内。




オリジナルブレンド『かなざわ物語』をいただきました。
素晴らしい香りと(あえて)味でした。
フルーツを感じる爽やかな香りを感じることができます。

あちら側はこどもが注文したブランデーケーキ。
粉砂糖で描かれた紅葉が素敵。


私は以前、金沢駅「あんと」にあったこちらの珈琲店の支店で
コーヒーの美味しさにびっくりしたことがあります。
今はコロナの影響もあってか、この支店は無くなってしまったのですが、
今回この本店に来るのをとても楽しみにしていました。

記憶通りのお味で、大変満足。
素晴らしかったです。

(つづく)





金沢の兼六園は広かった

2024-11-10 23:42:45 | 日記
金沢に行ってきました。

紅葉は期待していなかったのですが、ぼちぼちそれなりに。
お天気が良く気温も寒すぎず。

そして約半世紀ぶりに兼六園へ。


兼六園 ことじ灯篭




かろうじて紅葉している。

まあこんなに広かったとは。



成巽閣(せいそんかく)も拝見しました。
公家の雅と武家の質実剛健を併せ持つ文化の中で生きた、
前田家の12代奥方、眞龍院、鷹司隆子さんのために造営された奥方御殿。
幕末の前田家にとって重要な方だったと拝察します。

内部の設えもとても興味深いものがあるのですが、写真撮影が不可なので、
許可のあるお庭だけ。

大変に興味深い加賀文化です。

(つづく)


『百草蒔絵薬箪笥と飯塚桃葉』展

2024-11-04 17:05:11 | 日記
今日も素晴らしい天気。

2日から始まった根津美術館の特別展
『百草蒔絵薬箪笥(ひゃくそうまきえくすりだんす)と飯塚桃葉』展
へ行ってきました。

実は以前から、この蒔絵箪笥(飯塚桃葉 作)の画像は根津美術館の売店にある絵葉書で知っていました。
大変気に入っており、折々に飾っては眺めていたものです。
今回その実物が展示されるとあって、楽しみにしていました。

阿波徳島藩の蜂須賀家の売り立てで根津嘉一郎(根津美術館の創設者)が買い取ったものだそうで、根津美術館の所蔵品です。
それでこの蒔絵の絵葉書が売店にあったわけです。
今までこの絵葉書を眺めるにつけ、この全体像は一体どういうものなんだろうと想像するばかりでした。


今回全貌を拝見し、実に見事な蒔絵であることと、
同時にその絵は博物学的にも正確、かつ精緻に本草(薬草)の葉や虫など描写していることも知りました。

しかもデザインとして素晴らしい。

薬箱なので、中にはガラス製の薬瓶や銀製の薬箱(これの表面の彫刻がまた素晴らしい!)、薬袋(やくたい)なども収められています。
機能的で美しい薬箪笥でありました。

今回は飯塚桃葉のその他の蒔絵作品もずらりと展示されており、どれも素晴らしい。

博物学的背景を示すその他の品々、当時の博物図譜、
また自然を写す図譜として、『雪華図説』(土井利位(としつら)著)、
ここからの画像を蒔絵にした『雪華蒔絵印籠』(原羊遊斎)
などの展示もあり、見応えがありました。

残念ながら、展示は全て写真撮影禁止。ここではご紹介できず。。
ぜひホームページなどご覧ください。


今日は天気が良くて、お庭も気持ち良さそうです。
でも紅葉はまったく。。
さらにまだ体調も不安定ではあるので、今日は庭散策は割愛しました。
残念ですが、ここは我慢。


その代わり、
帰り道にある、ヨック・モックでガレットをいただきました。




いや、結構な大きさで、ボリュームありました。
ガレットにチーズと黒胡椒が香って美味しかった。
あちら側は子供がいただいたガレットにブッラータと生ハム、香草を添えたもの。
次はあれもいいな、と思います。

いつも根津美術館には原宿から表参道を歩きますが、昼過ぎは大混雑です。
今日の人出も相当でした。
老若男女、日本人外国人、様々な服装と自己表現の人々を拝見しながら
帰ってきました。

いつも見ているものと違ったものを見ると気が晴れます。
そのうちには大自然の美しいものも見たいと思います。




秋晴れの文化の日

2024-11-03 15:27:06 | 日記
今日は所用があって朝から区役所へ。
天気がよいので、30分ほど歩いていってきました。
用事はすぐに済んだので、そのまま買い物へ。


真っ青な空。
天高し。
もう昼だったので、評判のスープパスタ店で
『絶望スパゲッティ』


きのこがいろいろ入っていまして、スープが美味しい。
パスタは細いのですけど、モチモチ。
出汁が効いていて癖になるお味。
時々無性に食べたくなります。

今日も美味しくいただきました。
ご馳走様。