うちの家系は、僕の曾爺さんの頃から分家した流れらしい。分家の宿命で、田を拓いたりの苦労があったんじゃないかと思う。
とにかく、今に伝わる家があり、田畑がある。
昔の人はすごいもんで、重機もまともな道具もない時代に、石垣を積み、水路を引き、田を作り上げた。今みたいに娯楽が無い時代、自分たちが生きるために汗を流して作り出した財産だろう。
そんな財産も、年月とともに少しずつ痛みが生じている。
沼田は「地すべり危険地域」に指定されており、各地で少しずつ地が下がっている。それ以外にも、水路肩が落ちそうになっていたり、モグラが穴を開けたり、色々とあるらしい。
今回は、水が漏っていた畦を親父の指示により再構築することになった。
畦ぎわの土、石を取り除き、水が漏れないよう、モグラが穴を開けないようにしっかりと石を組む。で、近所のおじさんの土地から赤土をもらい、石を積んだ畦の内側、周りに敷き詰める。肥料袋に20杯はあろう赤土をしっかりと積め込んだ。
水を流してしっかりと隙間を詰めた後、肥土を被せてできあがりらしい。
なかなか楽しい作業だったけど、これを一人でやるとなったら骨が折れる。今後はまだまだ補修箇所が出てきそうなだけに、早めに補修をして、初期消火に努めたいもんです。