上沼田神楽の鬼着は、重い。
現在も使用するものは3枚あるけど、新しいもので平成12年頃、それ以外は更に古いもので、「生き物」が施されているだけあって、結構重い。
最近の「芝鬼人」の復活や、今年の「火の神」の改訂により、鬼役の負担が大きくなることを考慮し、10年ぶりの鬼着を新調することにした。
島根県は浜田市、福屋衣裳店にお願いし、先日完成の運びとなった。
できあがった鬼着は、生きた様な龍、そしてその爪に彩られ、鮮やかな輝き。
金糸は一本一本縫いつけられており、縫い子さんの技術力、集中力に感心してしまう。
着てみても軽く、これなら鬼の人たちも頑張ってくれそうな感じ。
今年の秋祭りは期待できそうです。
また、当日は名誉会長にもご一緒いただき、古い衣裳(現役を退き、保管されている衣裳)も持っていってみた。戦前に作られたものもあり、その価値は計り知れない一品。
おそらく現金収入がそんなに無い時代に、高額であろう衣裳を購入した地区の想い、団結力は、よほどのものがあるだろう。
一方で、古い衣裳に代わり使っている現在の衣裳は、何故かその柄、模様を大きく変えてしまっている。昔の方がいい柄なのに・・・。
次回衣裳をこさえる時は、昔のデザインで復活させた方がよさそうだ。