上沼田神楽には、古くから伝わる文献というものが存在しない。
正式には、あったんだけど、焼失してしまったらしい。
その後、昭和50年代に記された「神楽伝説」という書き物が拠り所となっている。
一方、道具については、保存状態が悪いながらも何点かが現存している。
↓残っている面の一部
丸い形になっている面は、かなり年代物と思われる。(時期不詳)
左下の面は天狗のように高い鼻になっている。何の演目で使われていたんだろうか・・・?
右下の面は、口の部分がふやけている。舞う時に息がかかり、そのまま乾かさずにしまったんだろう。
この他にも、衣裳や蛇頭が残っている。
昭和52年に上沼田神楽が復活した際、約20年の中断のため、道具がなかったらしい。
古い衣裳や手縫いの衣裳、幕を持ち歩き、一生懸命に活動した結果、現在の道具を揃えたとか。
今でこそ不自由なく活動でき、神楽殿も建ててもらっているけど、苦労の時代があってこそだろう。
上沼田神楽の財産であり、歴史性を証明する道具。
保存方法を考えないと・・・・。