山代日記 ~神楽とか、田舎行事とか~

山口県岩国市錦町に伝わる上沼田神楽を中心としたブログ。
広域組織の山代神楽連絡協議会や農作業、田舎行事なども掲載。

貴重な面

2013年09月17日 06時53分49秒 | 上沼田神楽

上沼田神楽には、古くから伝わる文献というものが存在しない。

正式には、あったんだけど、焼失してしまったらしい。

その後、昭和50年代に記された「神楽伝説」という書き物が拠り所となっている。

一方、道具については、保存状態が悪いながらも何点かが現存している。

↓残っている面の一部

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丸い形になっている面は、かなり年代物と思われる。(時期不詳)

左下の面は天狗のように高い鼻になっている。何の演目で使われていたんだろうか・・・?

右下の面は、口の部分がふやけている。舞う時に息がかかり、そのまま乾かさずにしまったんだろう。

この他にも、衣裳や蛇頭が残っている。

昭和52年に上沼田神楽が復活した際、約20年の中断のため、道具がなかったらしい。
古い衣裳や手縫いの衣裳、幕を持ち歩き、一生懸命に活動した結果、現在の道具を揃えたとか。
今でこそ不自由なく活動でき、神楽殿も建ててもらっているけど、苦労の時代があってこそだろう。

上沼田神楽の財産であり、歴史性を証明する道具。
保存方法を考えないと・・・・。