山代日記 ~神楽とか、田舎行事とか~

山口県岩国市錦町に伝わる上沼田神楽を中心としたブログ。
広域組織の山代神楽連絡協議会や農作業、田舎行事なども掲載。

白壁の町並@柳井

2012年03月12日 23時17分00秒 | 雑談

先日、柳井の白壁の町並を歩く機会がありました。

白壁の町並と言えば、重要伝統的建造物群保存地区に指定されるもの。
要するに、昔ながらの町並が残っているもので、更に文化庁か何かが保存価値が高いと認めたものらしい。

昔ながらの町並とは。柳井の場合、壁は白壁、家はもちろん和風建築で、その造りにも多くの制約がある。制約といっても、昔はそういう造りだったわけで、その時代の雰囲気を残そうと頑張っているみたいです。

一方で、この白壁の町並は、日本で一番コンパクト重伝建地区らしい。要するに、エリアが狭いということ。

今の時代、昔ながらの町並を残すことは並大抵ではないと、客観的にも感じられる。

車が家の前に置けない、洋風の家はダメ、プラスチック看板もダメ、室外機は格子で隠す、電光掲示板なんてもってのほか。

岩国でも伝統的建造物群保存地区を目指す話はあるようですが、ハードルは高そうです。

でも、観光客は、非日常に出会いに来るもの。コンクリートや洋風建物に囲まれた現代からタイムスリップできる雰囲気、木造建築物に囲まれる雰囲気は、いいものがあるのでしょうね。

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2012-03-09 22:53:33

2012年03月09日 22時53分33秒 | 雑談

あれから1年が経とうとしている。

自衛隊が撮った0311という番組を見ながら、改めてその被害の大きさ、自衛隊の活動を思い知るとともに、何事もなかったかのように平穏な日々を送っている自分の現状に、罪悪感すら感じました。

国会の出来事を報道で見ながら、「相変わらず意味のないやりとりを・・・」と思っていました。子ども手当の名前を何にするか、そんな事で主張しあい、時間を、労力を使っている現状に、この人たちは東北の事を忘れているんだろーな、と思っていました。

でも、自分自身も、そのことを忘れていたんだ、と感じました。

支援品と募金以外、何もしていない自分に。

それも、春以降、何もしていないということに。

 

おそらく、生活の目途さえたってない人も多いでしょう。

 

もう一度、自分にできることに取り組んでみたいと思います。


日米交流文化祭

2012年03月04日 23時05分00秒 | 上沼田神楽

毎年声をかけていただく、日米交流文化祭。

米軍基地内で開かれるイベントで、日本の文化の一端を紹介するとともに、日本人とアメリカ人が触れ合おう、というもの。といっても、ほとんどスケジュール管理されておらず、入った我々もほったらかしで、自由に動ける。

会場は米軍基地内のペリースクール。花道を始め、割り箸輪ゴムピストルやヨーヨー釣りなどもあった。浴衣を着たかわいいアメリカ人の女の子もいた。

そんな中、上沼田神楽が八俣大蛇を舞う。

サスガ米国人。最初はそんなに反応もなかったものの、徐々に歓声を上げ始め、クライマックスの頃は大盛り上がりだった。
舞うこちらとしても非常にやり易い。

終わった後も、大蛇と一緒に記念写真!が30分くらい続いた・・・・。

ここ数年、毎年参加させてもらっているけど、もっと自分自身交流しないと、と思いながらも、なかなか・・・。

平成2年にはロサンゼルス公演を行った上沼田神楽。
米国でも、大きな拍手をいただいたとか。

あれから20年。

当時とは次の世代に移っていますが、我々もしっかりと後に続かないといけませんね。

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パレス神楽を振り返る

2012年03月01日 23時35分00秒 | 上沼田神楽

先週で今年の全日程を終えた「パレス公演」。3年目となった今年は、こっちがびっくりするくらいの大盛況ぶりで、パレスの大広間が狭く感じました。「間近で見る!」が売りのハズでしたが、お客さんが多すぎて、こちらから客席に入っていけない状態。

すぐに効果が出たわけではなく、地道な活動の結果と感じています。大きな歴史を残したわけじゃないですが、感慨深いものがあるんで、ちょっと振り返ってみたいと思います。

 

1年目。おそらく冬場の客足が遠のく季節に、何かせんにゃあいけん!との思いがあったのだと思います。パレスの支配人さんから依頼があり、1、2月の毎週公演を行う運びとなりました。

冬場は神楽オフシーズン。正直言うと、ちょっとゆっくりしたいなーという季節です。
春~夏は毎週練習、秋は毎週公演の状態で、週末をゆっくり過ごすことが無い生活。
個人的には「何かしら地域のお役に立てれば」の思いでの出演でした。

おそらく主催のパレス側も初年度は手探りの状態だったでしょう。
お客さんはそんなに入らず、団体さんが入らない時は、観に来てくれた従業員さんを入れても10人ちょっとの回もありました。

寂しくもありますが、それでも観てくれた方は本当に喜んでくれて、終わった後の衣装試着などでは子ども達も大はしゃぎ!お客さんと触れ合えるという意味でも、普段の公演とは違った楽しさを感じますね。

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そして2年目。

パレスも、ラジオ等での宣伝を頑張ってくれ、お客さんも次第に増えてきたように感じました。
上沼田神楽を応援してくれるおじさまの登場などで、大広間の周囲も写真等で賑わってきています。

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そして3年目の今年。
パレスさんも、テレビ等で積極的にPR。1月最初の週にはNHK。その後も、山口県の民放などが取材に訪れたということで、再三に渡りお茶の間にパレス×神楽の図が流れたようです。

これを観た人から問い合わせが殺到したらしく、柳井や田布施、下関から、なぜか遠くは滋賀、関東から観に、泊まりに来たお客さんもいるとか!
冬のこの時期にも関わらず、パレスは満室の日が何回かあったとか。

神楽団員も本番という舞台で練習になり、さらに存在や伝承を発信できる。
お客さんも喜んでくれ、周辺への何かしらの観光効果にも繋がる。
パレスも温泉や宿泊、食事で利益が上がり、宣伝にもなる。

過疎化が進む地域で、上沼田・向峠あわせて30人ちょっとの人間が夕方から数時間頑張ることでも、何かしらできるもんだなーと実感しています。もちろん、パレスさんの宣伝、接客のおかげですが。

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で、何回も書きますが、関西や関東の方からも、「この神楽を観たい!」の思いでわざわざ来てくれる。それだけ、この神楽というものに魅力が込められているんだなと実感しています。
見た目だけでなく、太鼓、鉦、笛といった日本古来からの楽器の音色にも良さ、懐かしさを感じているのでしょうか。

来年以降もしっかりと期待に応えられるよう、更に鍛錬を積む所存でありますので、引き続きご支援願います。