一昨日(10月2日)、泉佐野市の千代松市長は宣言どおり「大阪府の学力テスト」の市内小中学校別の成績を市のホームページに公表しました。常識を踏みにじる許しがたい暴挙です。
学校別の成績公表は、文部科学省も「学校の序列化」につながる恐れがあるとしており、大阪府の教育委員会も「学力テスト」の実施要領で「学校別の結果公表はしない。」としていたものです。千代松市長が8月の末に公表の方針をマスコミに発表したことを受けて、府の教育委員会から市の教育委員会に「非公開」を要請していたと言います。学校長ら関係者らも公表に反対していました。
9月議会の決算委員会では、市長のこの方針に賛成意見を述べる議員がいてやりきれない思いでした。「学力向上」の取り組みの必要性は理解できますが、その前提として学校別の成績を公表して子どもたちや先生方を競争に追い立てて、なぜ「学力向上」につながるのかまったく理解に苦しみます。私は、「公表に反対」の立場で意見を述べましたが、それに対しなんと市長は「共産党のような考え方を持った一部の人間が教育現場でいるからこそ、日本の教育がおかしくなっているわけでありまして、あなた方の考え方を本当に根本的に改めていただきたいと思います。」と発言したのです。
こんな侮辱的なことを、議会の委員会の席上で平気で述べるのが今の市長です。「共産党のような考え方」とは、「どの子にも行き届いた教育を」、「学ぶ喜びを実感できる教育を」、「競争に追い立てるのではなくひとり一人の能力に応じた教育を」実践し、テストの点数だけでは測ることのできない全人格の成長・発展を子どもたちに保証しなければならないということだと私は理解しているのですが、それを全否定するということは、市長はこれらと全く逆の考え方で教育というものをとらえているということですね。
日本の教育環境の劣悪さや、子どもたちが過度の競争状態に置かれていることは、国連の子どもの権利委員会から改善するように再三勧告を受けています。市長は世界の常識を知らないのでしょうか。
代表質問では、日本共産党のくぼ議員が市長の暴走を止めるために、「学校の序列化につながる公表はやめよ」と問題点を指摘しました。
市の教育委員会としては「公表しない」という立場でしたが、市長の強硬な姿勢に「最終的には市長の政治判断」とせざるを得ませんでした。
教育行政に介入して「市長として得た情報を公開するのは問題ない」、「教育予算の配分権を持つ市長の役割」などと理屈をつけて公表を強行した市長。公表初日に市民から抗議などがなかったからと「騒いでいるのは学校現場だけ」と強弁しています。
指をくわえて見ていることは、泉佐野市の教育行政に大きな汚点を残すのでは?
今「反対」でない人たちとも意見交換し、学び合って、子どもたちに恥ずかしくない泉佐野の「教育」をつくりあげていかなければならないと思います。
学校別の成績公表は、文部科学省も「学校の序列化」につながる恐れがあるとしており、大阪府の教育委員会も「学力テスト」の実施要領で「学校別の結果公表はしない。」としていたものです。千代松市長が8月の末に公表の方針をマスコミに発表したことを受けて、府の教育委員会から市の教育委員会に「非公開」を要請していたと言います。学校長ら関係者らも公表に反対していました。
9月議会の決算委員会では、市長のこの方針に賛成意見を述べる議員がいてやりきれない思いでした。「学力向上」の取り組みの必要性は理解できますが、その前提として学校別の成績を公表して子どもたちや先生方を競争に追い立てて、なぜ「学力向上」につながるのかまったく理解に苦しみます。私は、「公表に反対」の立場で意見を述べましたが、それに対しなんと市長は「共産党のような考え方を持った一部の人間が教育現場でいるからこそ、日本の教育がおかしくなっているわけでありまして、あなた方の考え方を本当に根本的に改めていただきたいと思います。」と発言したのです。
こんな侮辱的なことを、議会の委員会の席上で平気で述べるのが今の市長です。「共産党のような考え方」とは、「どの子にも行き届いた教育を」、「学ぶ喜びを実感できる教育を」、「競争に追い立てるのではなくひとり一人の能力に応じた教育を」実践し、テストの点数だけでは測ることのできない全人格の成長・発展を子どもたちに保証しなければならないということだと私は理解しているのですが、それを全否定するということは、市長はこれらと全く逆の考え方で教育というものをとらえているということですね。
日本の教育環境の劣悪さや、子どもたちが過度の競争状態に置かれていることは、国連の子どもの権利委員会から改善するように再三勧告を受けています。市長は世界の常識を知らないのでしょうか。
代表質問では、日本共産党のくぼ議員が市長の暴走を止めるために、「学校の序列化につながる公表はやめよ」と問題点を指摘しました。
市の教育委員会としては「公表しない」という立場でしたが、市長の強硬な姿勢に「最終的には市長の政治判断」とせざるを得ませんでした。
教育行政に介入して「市長として得た情報を公開するのは問題ない」、「教育予算の配分権を持つ市長の役割」などと理屈をつけて公表を強行した市長。公表初日に市民から抗議などがなかったからと「騒いでいるのは学校現場だけ」と強弁しています。
指をくわえて見ていることは、泉佐野市の教育行政に大きな汚点を残すのでは?
今「反対」でない人たちとも意見交換し、学び合って、子どもたちに恥ずかしくない泉佐野の「教育」をつくりあげていかなければならないと思います。