未来社会を夢見る山下ゆみのブログ

アラ還真っ只中の暮らしと関心ごとを綴っています。最近の日本、おかしなことが多すぎる!と行動に。

「生活保護を考える」イベントに参加して

2012-10-23 23:42:41 | 国政
 数日前、反貧困全国キャラバン2012・大阪イベント第2弾として開催された「たたいてどうなる!?今、大阪から生活保護を考える」に参加しました。

 泉南市会選挙(こちらは4人全員当選でホントによかったです!)の最中で雨の日の夜でしたが、勉強したいと思い行ってきました。
 というのも、泉佐野市議会で2年前からおこなっている事務事業評価の対象に今年度「生活保護事業」が入っており、先日の行財政委員会で議会としての「事業の方向性」を決めるための協議をしたのですが、あらかじめ提出していた各議員の「評価・コメント」で「不正受給の防止」を挙げた議員があまりに多く、「生活保護バッシング」の影響を感じざるを得なかったからです。
 「事業の方向性」とは、「予算」について「拡充・現状維持・縮小・ゼロ」のうちどの方向で行くべきかということで議会として一つの結論を出します。「不正受給」は違法行為ですから許されません。もしあれば、是正することで予算は削減可能でしょう。同時に「支給の必要性」が今この雇用環境の下でますます上昇していることは、生活相談などを受けている議員ならいやというほど実感しているはずです。そのことも含めて事業全体を把握するべきであるのに、「不正受給」をなくせば「歳出削減」につながるという短絡的な意見があまりに多いことに、正直驚いてしまいました。

 そんなこともあって、必要以上にクローズアップされている「不正受給」が実際どの程度のものなのかと、この制度がもっと充実されなければならない実情を知りたいと思っていたのです。

 事実に基づくデータでは、自治体の実質負担割合がわずか5%(大阪市の場合)であること、働ける世帯は約4分の1で、その中には働く能力があっても働く場所・条件のない人も含まれること、怠けているのではなく賃金水準が著しく低下していること、利用率・捕捉率は諸外国に比べて著しく低いこと、ケースワーカーの不足(全国平均で充足率89%)・・・などなど、「不正受給」云々の前に知らなければならないことがたくさんありました。

 「知は力なり」。学んだことを市の施策に生かさなければ!