未来社会を夢見る山下ゆみのブログ

アラ還真っ只中の暮らしと関心ごとを綴っています。最近の日本、おかしなことが多すぎる!と行動に。

戦没者追悼式

2012-10-05 23:32:06 | 平和
 きょう午前、泉の森レセプションホールにて「戦没者追悼式」が行われました。
 私が議員として初めて参列させていただいた一昨年は小ホールでの開催でしたが、昨年から規模を縮小して2階のレセプションホールで行われています。財政面からの事業内容見直しがこんなところにも影響を与えています。それはさておき…。

 今年の式次第に「国家斉唱」がありました。
 戦没者といえば、赤紙一枚で戦争に駆り出され、守るべき家族を残して戦地に赴き、再び生きて祖国の土を踏むことができなかった方がほとんどでしょう。あの大戦が間違った国策による「侵略戦争」であったことは、もはや否定することはできません。「お国のため」と散っていった幾多の御霊に「二度と戦争はしません。」と誓う「追悼式」で、どうして「天皇の世が永遠に続きますように」という「君が代」を歌うのか。

 戦後、日本は国家として正式な戦争の反省・謝罪をしていません。侵略していったアジアの国々で、2000万人もの人々の貴い命を奪ったことに対して、賠償もしていません。「天皇支配絶対」のもとで突き進んだ戦争の責任を曖昧にしたままです。日本に侵略された国々の人たちだけでなく、日本の中にもこの歴史を直視すれば「日の丸」「君が代」を受け入れられないと考える人たちがいるのは当然のことです。

 この戦没者追悼式に参列されていたご遺族のみなさんは、どんな思いで「君が代」を聞いていらっしゃったのでしょうか。

 ほんとうの「愛国心」のある人は、日本が世界の常識に従ったやり方で戦争を清算して終結させ、隣国にちゃんと顔向けできる存在になることを望んでいると思います。だから今のままで国旗・国歌を押し付けることに反対しているのです。
 「国民として当然」などという乱暴な理屈で、様々な場面で「日の丸」・「君が代」を押し付ける勢力がはびこる現状に、怒りと憂いを感じずにはいられません。