ポジャギアートYangja-pang

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迷わず予約!

2011-06-24 10:32:00 | 美しい本
いつもお世話になっているCrokoさんのブログ
このよ~な素晴らしい本が紹介されていました。



おおおっ! 巨匠ケイフ・ファセットが驚愕の「ムジゲ」を(@_@;)
…というのは、いささか早とちりですが
キルトにしてもニットにしてもニードルポイントにしても
「これでもかっ!」というくらい過剰なケイフ氏の魅力が
満載されていそうな本です。すべて新作、20点が掲載されているとか。
ただし、この本、発売は秋で現在予約受付中
もちろんポチっと予約しましたともっ!

ケイフ・ファセット氏については、好き嫌いがかなり分かれると思いますが
ゴージャスと悪趣味のギリギリの線で勝負している感じが
私メはとても好きです。時々ゲップが出ることもありますが(~o~)
う~む…それにしてもこのムジゲ。
そういう手があったかとメから鱗です。実物を見てみたい……

実用の美

2011-03-26 08:27:00 | 美しい本
家族全員が数10年にわたって溜め込んだ書籍を
心を鬼にして処分し始めています。
もっとも、動くのが私メだけなので遅々として作業は進みませんが(T_T)

あ~それなのに!
ほとんど表紙買い!みたいな勢いで、
結び関係の洋書を数冊注文していたことを思い出しました。
震災や原発事故の影響で到着が遅れていたのでしょう。
昨日あたりからぼつぼつ届いています。
その1冊がこちら↓



思っていた通り、飾りとしての結びというより
アウトドアやDIYに向けた「結びと繋ぎ」が中心ではありますが
文字通り「用の美」としての美しさに気づかされます。



↑なんと、五角のカラッチで木槌を固定!
これ、いいなあ(~o~)

ヌビの新刊

2010-12-20 19:40:00 | 美しい本
ポジャギ、メドゥプ、刺繍に続き、
遂に出ました! ミジンサ(미진사)のHot Craftシリーズ第4弾『누비(ヌビ)』
いつも新刊情報を教えてくださるこちらで近刊と知って以来、
心待ちにしていたのですよ~(*^_^*)



金海子さんと柳善喜さんの共著で、
ヌビおよびセッシルヌビの基礎と仕立て方が
美しい作品写真とともに掲載されています。



金海子さんの超絶技巧的ヌビについては、
キルトフェスティバル(東京ドーム)で実際にご覧になった方も多いと思います。
中でも↓のトゥルマギ(コート)は、私メが最も惹かれる作品。
(小さな写真では、その素晴らしさはなかなか伝わりませんが)



あまりにも凄い作品を最初に見てしまったせいか、
ヌビにはなかなか手が出ない(韓服づくりにはもっと出ない)のに
それに韓国語を読めもしないくせに、
よくもまあ、次々と本を買い込むものだと我ながら呆れてしまいます。
(金海子さんの著書だけでも、すでに3冊(^_^;)
しか~し!
写真にしろ実物にしろ、よいものを見て
目を肥やすことこそ最大の勉強。
いつか血となり肉となり、
何等かのカタチで還元される……と、信じています(~o~)

※本書の内容は、こちらでも覗くことができます。

サムジ

2010-12-02 20:26:00 | 美しい本
ポジャギは風呂敷、チュモニは巾着、さて「サムジ」は?
なかなかぴったりした言葉がみつかりません。
辞書によると「タバコ入れ」「銭入れ」「小物入れ」
英語ではポーチ。それもちょっと素っ気ないですね。

「新しい本が出ていますよ」とnabiオンマさんから教えていただき
久しぶりに足を運んだ絲田刺繍博物館で購入した
『福を蓄める チュモニ、サムジ』



サムジにはとくに決まった形はないようですが
代表的なのは、札入れのような形や、紐でくるりと巻くタイプ。



この本では刺繍とセッシルヌビ(色糸ヌビ)がほとんどなので
チョガッポっぽいものをちらっと……
自分だったらチョガッポをどんなふうに生かせるかな。
いずれにしても「福包み」なわけですから
目いっぱいハッピーな色合いで作ってみたい。

他にも、匙・箸入れ、眼鏡入れ、筆入れ、香入れ、型紙入れ、針入れなど
さまざまな「福包み」を網羅したこの本、
小さい物好きにはたまらない一冊です(*^_^*)

韓国的思考

2010-11-18 22:18:00 | 美しい本
かつて、『「ふろしき」で読む日韓文化』という名著がありました。
その同じ著者・李御寧さんが1995年に上梓された『韓国人の手、韓国人の心』が
(2007年、『ウリ文化博物誌』に改題)
日本語訳『韓国的思考』として出版されています。



韓国の文化を歴史的、文化的、民俗学的に紹介した本は
これまでにもずいぶんありました。
でも、この本では従来とは一味違った「精神史的」なアプローチで
さまざまな文物が語られています。
(あくまでも私メが出会った範囲で、ですよ。ねんのため)
たとえばこちら↓は「布団と座布団」の項。
これまで「不思議だなあ」と思っていた韓国式の布団の畳み方も
次のような文章で語られると、目の前がひとつ開けたような気分になります。

「……折り目と布目を合わせ、きれいに畳んで積まれた“イブル”“ヨ”“バンソッ”は、それ自体が美しいディスプレイの効果を持つ。。それは毎日毎日作り出す生の儀式であり、彫刻なのだ。」(p177より抜粋)

それにしても、この「イブル」(布団)はすごいなあ。
隣頁の絵も、虫眼鏡でじっくり眺めると、なかなか風雅に色っぽいし(*^_^*)



あとがきにある「一分間留める視線」という文章も心に残ります。
これは感性というより、物と対峙するにあたっての覚悟でしょう。
ちょっと居住まいを正して読みたい一冊です。

『韓国的思考』 スカイ出版
李御寧 著 / 橋川幸一 訳