大家族は大変ですが、それなりの効用があります。
まわりをみて母の大変そうなところは自らすすんで手伝うということです。
庭を掃いたり、風呂掃除をしたり、食べたお茶碗を片付けたり、洗ったり。
僕は基本的に料理も好きなので、高校生の時も自分でうどんをこねたり、
ホットケーキを山のように作ったりしました。
山のように作っておかないとすぐになくなってしまいますからね。
今の子供達は食卓になんでもあるし、お菓子も豊富にあります。
本当にいい時代ですよね。でも今の時代だからこそ良くないこともあります。
手伝いよりもまずはスマホやネット、それにゲーム、逃げ場所はいっぱいあります。
母は、大家族にもかかわらず43歳から保険会社に勤務し、抜群の成績を
あげていました。
アグレッシブと言うよりはその母の生まれもった小さなことにこだわらない気前の良さと、
天真爛漫さから営業がうまくいったのだと思います。
僕が高校に入ってからピアノをやりたいと言ったら、直ぐに近くのピアノの先生を
見つけてきてくれて、始めることを薦めてくれました。そして一緒に菓子箱を持って
申込についていってくれました。その行動の早いことは本当に見習いたいくらいです。
子供を常に信じてくれていて、やる気のあることに精一杯の応援をしてくれました。
そういう母親だから、みんながぐれないですくすく成長したのだと思います。
なにごとも一生懸命。それが子供に伝わるのでしょう。
母は子育てが大変なんてこれっぽっちも愚痴ることはなかったです。
いまでも、あの時は楽しかった、面白かった。といいます。
また自転車やバイクなどでこけて怪我をしても、「大したことがなくてよかった。」
「神さんのお陰で大難が小難になった。日頃の行いがいいからだ。」と
ちっとも責めることはありません。
ただただ、いま元気で目の前にいることを喜んでいる風です。
そういうおおらかな母親に育てられることが、どれほど救いになるかということです。
今の母親は子供が少ない分、どうしても子供の一挙手一投足が気になります。
でも気にすれば気にするほど、子供は遠ざかっていきます。
子供にどんな言葉をかければいいのか。
それはとても難しいことです。
子供を腫れ物に触るようになっても良くないし、
無関心も良くないです。
とにかく付かず離れず子供を信じて見守ることが必要です。
凧はタコ糸が繋がっていさえすれば、どんなに遠くにいっても
必ず帰ってきます。
子供にどんな言葉を掛けると
効果があるのか、
これから一緒に考えていきましょう。
|
子どもが育つ魔法の言葉 (PHP文庫) |
クリエーター情報なし | |
PHP研究所 |