ロボットの開発の最前線を知るための良書

今、ロボット教室　Robofacta の皆さんとロボカップジュニアに出場するための ロボット作りをいっしょに楽しんでいます。 ロボットに携わっている関係上、最先端のロボット情報を 生徒のみなさんと共有することは大切です。 ロボットの現在を知る意味で、あるいはいったいロボットの学者は何を考え 何を求めにロボットに打ち込んでいることを知ることは、ロボットを単に動かしていく ということも大切ですが、むしろそれよりも重要なことです。 この本はロボットの究極の目標である　「心を持つ」とは どういうことか、そもそも心とは何か、という大問題を単に抽象論で終わらせることなく、 ロボットの開発の最前線を紹介する中で、ロボット工学博士としての著者が余すことなく 自分のロボット製作の中で歩んできた足跡と著者が取り組んできたロボット製作のプロセスを実に詳細に紹介してくれている良書です。 この本は　当然　光学的な数式や回路図などは出てきません。 しかし、扱う内容は　サイバネティックスや認知論　脳の働きなど　現代の科学の最先端とロボティクスとがどう関係しているのか、ロボット開発において他の学問の領域に精通していることがいかに大切かということを教えてくれます。 　 　 . . . 本文を読む