今日の商店会長 (早稲田商店会相談役 安井潤一郎)

日本でただ一人、商店会の会長現職で衆議院議員になった、早稲田商店会前会長日記。公式ホームページは左下ブックマークから。

10月19日・農林部会

2005-10-19 22:49:29 | 商店会長のコメント
先日農林部会に出席しました。役所の担当の方からの説明と報告が終わった後、出席されている先生方からの質問と意見発表タイムです。その意見発表を聞くと、出席されている代議士の皆さんはすべて、産地の代表者のように思えました。

「産地と都会の給料に格差があるから若者が帰ってこない、どうにかしろ!」、「国のあつい施策がないと農業は潰れる、分かっているのか!」等々です。

「金(補助金)が出ると知恵が引っ込む」という経験を地域活動の現場で何度もしている私から見ると、あまりにも国に寄りかかりすぎているように思えたので発言させていただこうと手を挙げました。

「商店会長現職です。東京都食肉組合常務理事、肉屋です。いわば消費者との接点で動いていましたし、いまも動いています。その立場から思うに農業の健全経営化といいながらお客さんの目線、視点をまったく意識していない農業政策というのは如何なものでしょうか。かりにも経営という言葉を使っていながらお客を意識していないなんておかしい!健全という言葉をその上に乗せるならば消費者ニーズを的確に掴む事がスタートだと思っています。決して行政を否定していない、販売者、消費者に目を向ける事でもっと強い農業が出来るという思いを持っての発言です。」と言いました。

翌日から農林水産省の課長さんや室長さんが御説明にお見えになりました。御説明を伺った後、「私は商店会の会長で肉屋の組合の常務理事です。今まで農林水産省が何をやられてきたかを存じているつもりです。でもそんなアリバイ作りはもうお止めになった方がいい。」と申し上げました。

議員会館にお見えになった課長さんから「平成11年に農業基本法が変わりました。産地の代表の先生方の多い農林部会は安井さんには居心地が悪いかもしれませんが是非今後も御出席をお願いします。」と言われました。

販売者の向こう側にいる消費者の事を考える「農政」が始まるかもしれません。時代は変わるかもしれません、だって私一人だけがこんな風に思っている訳ではないはずですから。御期待下さい。また逐一報告させていただきます。
コメント (9)
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