衆議院議員だった時にロボット振興議員連盟に加入していました。
もちろん東日本大震災の前のことです。
議連での会合で「産業と結びつかなければロボット振興とは言えない」
「いや、大学は基礎研究に特化するべきだ」等の、私には「不毛だなあ」
と思える議論が続いていたことを思い出します。それ以上に厳しいと
感じたのは「武器輸出3原則に照らして、軍事用に転用できる開発には
手を染められない」という意見でした。
考えることさえも「現在の法律の中だけ」を制約されている行政マンには
越えられない一線が有り、正に政治家が自分の責任で法律の読み
方を変えなければ前には進まないと感じたことを思い出しました。
しかし、大震災で壊滅的な被害を受け、いまだに「終息」とは言えない
福島原子力発電所の状況を見て、ロボットの重要さを再認識したのは
私だけではないと思います。
今こそ政治家が動くべきだと思い、昨日(3月26日)午後3時に東京
大学教授の浅間 一(はじめ)先生と岡山大学講師の亀川哲志先生の
ロボット研究者のお二人と一緒に文部科学省を訪問し、義家弘介(ひろ
ゆき)文部科学大臣政務官と面談させていただきました。
浅間先生から産業競争力懇談会の最終報告を踏まえ、「内閣府が
統括する防災ロボットセンターの恒常的設置」等の要望、御意見を
義家政務官にお話ししていただきました。
義家政務官は真剣に、そして興味を示して前向きに話を聞いてくれ
ました。面談は大成功でした。二人の先生から「ヤンキー先生といわ
れていたので、どんなに怖い人かと思っていたのですが爽やかで素晴
らしい先生ですね」と言われました。久し振りに議員だった頃を思い
出す仕事をした、一日でした。