『天使の入江』(ジャック・ドゥミ監督、1963年)を観た。
パリ。
銀行員のジャンは、ギャンブル好きの同僚キャロンに連れられて、市営カジノに行く。
ギャンブルに興味のないジャンが、ルーレットで少額を賭けると運よく当たり続け、大金を手にする。
気をよくしたジャンは、今までの消極的な人生とはおさらばしてもっと儲けようと、ニースへ行こうとする。
それを聞いた父親は、賭けで身を滅ぼした人間をたくさん見てきているため、意見を聞こうとしないジャンを勘当する。
ニースに着いたジャンは、“天使の入江”(アンジェ湾)の海岸通りで安ホテルに投宿し、カジノへ行く。
ジャンが賭けるルーレットの数字に、そこにいたブロンド髪の女性、ジャッキーも乗り、それを機会に二人は意気投合する。
二人は同じ数字を賭け、それが当たり続け・・・
ジャッキーがジャンと知り合った時の状況は、お金を使い果たしパリに帰ろうとしたが、それでももう一度カジノへ行き、電車賃としての有り金もなくなる寸前だった。
それが勝ったので、二人はホテルの高級レストランで食事をし、運がありそうとジャッキーはまたカジノに行きたがる。
ジャンは止そうと思ったが、その結果は、二人とも大負けしてスッテンテン。
駅のベンチで寝ると言うジャッキーを、ジャンは同情しホテルの部屋に泊めてやる。
二人は勝って負け、また勝ってと、金を運のツキに任せての大勝負のため、ついにモンテカルロまで行く。
ジャッキーは全くのギャンブル依存症である。
彼女は、「賭けているのが何よりも楽しいから」と言う。
「金は目的でない。賭けの魅力は、贅沢と貧困の両方を味わえることで、この情熱で生きられるの」とも言う。
そのために、夫とは離婚し、3歳の息子ミシューは夫が親権者となっていて、週に一度しか会えない。
ジャンは、ジャッキーを愛するようになる。
しかし、ジャッキーは「私たちはただの賭け仲間よ。一緒に泊まったのは、あなたが幸運をもたらすからよ」という言葉を吐く。
こんなジャッキーを、目が離せないリアルさで“ジャンヌ・モロー”が演じ、強烈な印象を残す。
そして、ミシェル・ルグランの音楽が実にいいのである。
日本でもIR実施法を成立させたが、その前の推進法案の段階で、ギャンブル依存症とは何かを考えるために、
議員たちはこの作品を観ておく必要があったのではないか、との感想を抱いた。
パリ。
銀行員のジャンは、ギャンブル好きの同僚キャロンに連れられて、市営カジノに行く。
ギャンブルに興味のないジャンが、ルーレットで少額を賭けると運よく当たり続け、大金を手にする。
気をよくしたジャンは、今までの消極的な人生とはおさらばしてもっと儲けようと、ニースへ行こうとする。
それを聞いた父親は、賭けで身を滅ぼした人間をたくさん見てきているため、意見を聞こうとしないジャンを勘当する。
ニースに着いたジャンは、“天使の入江”(アンジェ湾)の海岸通りで安ホテルに投宿し、カジノへ行く。
ジャンが賭けるルーレットの数字に、そこにいたブロンド髪の女性、ジャッキーも乗り、それを機会に二人は意気投合する。
二人は同じ数字を賭け、それが当たり続け・・・
ジャッキーがジャンと知り合った時の状況は、お金を使い果たしパリに帰ろうとしたが、それでももう一度カジノへ行き、電車賃としての有り金もなくなる寸前だった。
それが勝ったので、二人はホテルの高級レストランで食事をし、運がありそうとジャッキーはまたカジノに行きたがる。
ジャンは止そうと思ったが、その結果は、二人とも大負けしてスッテンテン。
駅のベンチで寝ると言うジャッキーを、ジャンは同情しホテルの部屋に泊めてやる。
二人は勝って負け、また勝ってと、金を運のツキに任せての大勝負のため、ついにモンテカルロまで行く。
ジャッキーは全くのギャンブル依存症である。
彼女は、「賭けているのが何よりも楽しいから」と言う。
「金は目的でない。賭けの魅力は、贅沢と貧困の両方を味わえることで、この情熱で生きられるの」とも言う。
そのために、夫とは離婚し、3歳の息子ミシューは夫が親権者となっていて、週に一度しか会えない。
ジャンは、ジャッキーを愛するようになる。
しかし、ジャッキーは「私たちはただの賭け仲間よ。一緒に泊まったのは、あなたが幸運をもたらすからよ」という言葉を吐く。
こんなジャッキーを、目が離せないリアルさで“ジャンヌ・モロー”が演じ、強烈な印象を残す。
そして、ミシェル・ルグランの音楽が実にいいのである。
日本でもIR実施法を成立させたが、その前の推進法案の段階で、ギャンブル依存症とは何かを考えるために、
議員たちはこの作品を観ておく必要があったのではないか、との感想を抱いた。