『眠るパリ』(ルネ・クレール監督、1923年)を借りてきた。
エッフェル塔の高い室内で仕事をするアルバートが、朝、目を覚ますと街のあらゆるものが停止していた。
マルセイユから飛行機でパリへやってきた男性4人女性1人のグループは、街中が森閑としている状態を目の当りにする。
5人とアルバートが出会い、その夜、一行はエッフェル塔の高い部屋で泊まる。
そして翌朝、食料を求めて静止しているレストランへ行き、その後は世界を制覇した気分で、自由気ままにエッフェル塔でのんびりとする・・・
この作品は、ルネ・クレール監督のデビュー作。当然、サイレントである。
まず、着想が面白い。
アルバートがエッフェル塔から降りて、通りを行くと、人も停止状態のままだったりする。
マルセイユから来た人物の中には、くせのある者もいたりする。
そんな連中が、開放感いっぱいで楽しんだりする。
遥か下の方の風景を見せながら、エッフェル塔の鉄骨でのんびりする彼らの、その画面作りに目を瞠らされる。
肝心の、なぜパリの街が停止しているかということ。
実は、ある科学者が特殊な光線を使って街の動きを止めてしまっていたのである。
その時、この6人は光線の届かない位置にいたので。
このような話でもってパリのあちこちを見せ、内容は非常にテンポがよく、だからサイレントと言っても飽きが来ない。
反って、興味が尽きないほど楽しい。
なるほど、シュールな設定がアヴァンギャルド映画的である、と言われる意味が十分に納得できる作品。
ルネ・クレールを知るうえで、実に興味深い。
この作品と『幕間』(1924年)が一巻になったビデオが県図書館にあったので借りてきた。
だから、『幕間』については次回に。
エッフェル塔の高い室内で仕事をするアルバートが、朝、目を覚ますと街のあらゆるものが停止していた。
マルセイユから飛行機でパリへやってきた男性4人女性1人のグループは、街中が森閑としている状態を目の当りにする。
5人とアルバートが出会い、その夜、一行はエッフェル塔の高い部屋で泊まる。
そして翌朝、食料を求めて静止しているレストランへ行き、その後は世界を制覇した気分で、自由気ままにエッフェル塔でのんびりとする・・・
この作品は、ルネ・クレール監督のデビュー作。当然、サイレントである。
まず、着想が面白い。
アルバートがエッフェル塔から降りて、通りを行くと、人も停止状態のままだったりする。
マルセイユから来た人物の中には、くせのある者もいたりする。
そんな連中が、開放感いっぱいで楽しんだりする。
遥か下の方の風景を見せながら、エッフェル塔の鉄骨でのんびりする彼らの、その画面作りに目を瞠らされる。
肝心の、なぜパリの街が停止しているかということ。
実は、ある科学者が特殊な光線を使って街の動きを止めてしまっていたのである。
その時、この6人は光線の届かない位置にいたので。
このような話でもってパリのあちこちを見せ、内容は非常にテンポがよく、だからサイレントと言っても飽きが来ない。
反って、興味が尽きないほど楽しい。
なるほど、シュールな設定がアヴァンギャルド映画的である、と言われる意味が十分に納得できる作品。
ルネ・クレールを知るうえで、実に興味深い。
この作品と『幕間』(1924年)が一巻になったビデオが県図書館にあったので借りてきた。
だから、『幕間』については次回に。
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