小学5年生の時だったか、中学生の兄に誘われて映画を観に行った。
子供だけで名古屋まで電車で行く。まるで、未知の世界に行く気分であった。
観る映画は『荒野の七人』(ジョン・スタージェス監督、1960年)。場所は三番館か、四番館に当たる劇場。
メキシコ近くのテキサスのある町。先住民の死体が道に転がっている。誰も葬ろうとしない。
見かねた男が埋葬を買って出て、棺桶と共に馬車に乗る。回りは敵意に溢れている。
そこに、手助けしようともう一人の男も馬車に乗る。スティーブ・マックイーンである。
張りつめた雰囲気の中を馬車は墓場に向かう。緊張する二人。そこへ銃声。素早く応戦するふたり。
通りにある窓や屋根にいた相手は倒れる。
マックイーンのガンさばきがすごくカッコいい。
当時、テレビで『拳銃無宿』をやっていたので、マックイーンに憧れた。
『拳銃無宿』の彼は、ライフル銃を半分に切ったような形の「ランダル銃」を提げ、手に持った時、それをクルクルと回すのである。
そこが何とも良かった。
この『荒野の七人』は、当然であるが、残念なことに字幕スーパーである。
字幕を読んでいると、画面がおろそかになる。画面ばかり観ていると、内容がわからなくなる。
それでも、それを心配した兄が、要所、要所で小さな声で筋を説明してくれたので、話はよくわかった。
しかし、字幕の関係で会話の場面は退屈で、それに引き換え、腰に拳銃を提げたガンマンが、馬に乗って駆けるとワクワクした。
それをエルマー・バーンスタインの音楽が盛り立てた。
あらすじはよく知られているように、穀物の収穫時に、毎年、メキシコに在る農村が盗賊に襲われ苦しんでいる。
そこで、ガンマンを雇うことにする。わずかな報酬に集まったのが七人。
そして、・・・・。
ようは、日本映画『七人の侍』(黒澤明監督、1954年)のアメリカ版リメイクである。
この映画に感激し、記憶もまだ新しい中学1年の時、我が町の唯一の映画館にも、これが回って来た。
「この映画は凄いぞ」と、友達に言いふらし、三、四人誘って早速、自転車で駆け付けた。
映画は二本立てで、併映は『チコと鮫』(フォルコ・クィリチ監督、1962年)。
南国のタヒチで、少年チコが海岸に迷い込んだ人食い鮫の子を、女友達のディアーナと共に育てる。
成長した鮫は、二人を海底深い珊瑚礁の間を案内し、すばらしい風景の浜辺へ連れ出した後、姿を消す。
十年後、仲間たちと漁に出たチコは、偶然、海底で巨大になった鮫と再会。
このタヒチにも文明の波が押しよせ、チコは婚約者のディアーナと鮫をつれて、タヒチを出て行く・・・・。
ファンタジックでタヒチの海の青さが際立っていたが、フイルムが擦れているのか画面に雨が降っていた。
しかも、上映が最初からでなく、劇の途中から始まっていた。それが残念であった。
しかし、『荒野の七人』がまた観れたことに私は大満足した。
俳優も、ユル・ブリンナーは別格としても、後に大活躍する役者が沢山でている。
先ほど言ったスティーブ・マックイーン、チャールズ・ブロンソン、ジェームズ・コバーン。そして、『ナポレオン・ソロ』のロバート・ヴォーン。
監督のジョン・スタージェスは、西部劇やアクション映画を得意とし、後にあの大ヒット作『大脱走』(1963年)を作る。
私は『荒野の七人』、『大脱走』が気にいっていたので、この監督の「決斗三部作」と言われる、
『OK牧場の決斗』 (1957年)、『ゴーストタウンの決斗』 (1958年)、 『ガンヒルの決斗』 (1959年)も後年観て、大いに楽しんだ。
子供だけで名古屋まで電車で行く。まるで、未知の世界に行く気分であった。
観る映画は『荒野の七人』(ジョン・スタージェス監督、1960年)。場所は三番館か、四番館に当たる劇場。
メキシコ近くのテキサスのある町。先住民の死体が道に転がっている。誰も葬ろうとしない。
見かねた男が埋葬を買って出て、棺桶と共に馬車に乗る。回りは敵意に溢れている。
そこに、手助けしようともう一人の男も馬車に乗る。スティーブ・マックイーンである。
張りつめた雰囲気の中を馬車は墓場に向かう。緊張する二人。そこへ銃声。素早く応戦するふたり。
通りにある窓や屋根にいた相手は倒れる。
マックイーンのガンさばきがすごくカッコいい。
当時、テレビで『拳銃無宿』をやっていたので、マックイーンに憧れた。
『拳銃無宿』の彼は、ライフル銃を半分に切ったような形の「ランダル銃」を提げ、手に持った時、それをクルクルと回すのである。
そこが何とも良かった。
この『荒野の七人』は、当然であるが、残念なことに字幕スーパーである。
字幕を読んでいると、画面がおろそかになる。画面ばかり観ていると、内容がわからなくなる。
それでも、それを心配した兄が、要所、要所で小さな声で筋を説明してくれたので、話はよくわかった。
しかし、字幕の関係で会話の場面は退屈で、それに引き換え、腰に拳銃を提げたガンマンが、馬に乗って駆けるとワクワクした。
それをエルマー・バーンスタインの音楽が盛り立てた。
あらすじはよく知られているように、穀物の収穫時に、毎年、メキシコに在る農村が盗賊に襲われ苦しんでいる。
そこで、ガンマンを雇うことにする。わずかな報酬に集まったのが七人。
そして、・・・・。
ようは、日本映画『七人の侍』(黒澤明監督、1954年)のアメリカ版リメイクである。
この映画に感激し、記憶もまだ新しい中学1年の時、我が町の唯一の映画館にも、これが回って来た。
「この映画は凄いぞ」と、友達に言いふらし、三、四人誘って早速、自転車で駆け付けた。
映画は二本立てで、併映は『チコと鮫』(フォルコ・クィリチ監督、1962年)。
南国のタヒチで、少年チコが海岸に迷い込んだ人食い鮫の子を、女友達のディアーナと共に育てる。
成長した鮫は、二人を海底深い珊瑚礁の間を案内し、すばらしい風景の浜辺へ連れ出した後、姿を消す。
十年後、仲間たちと漁に出たチコは、偶然、海底で巨大になった鮫と再会。
このタヒチにも文明の波が押しよせ、チコは婚約者のディアーナと鮫をつれて、タヒチを出て行く・・・・。
ファンタジックでタヒチの海の青さが際立っていたが、フイルムが擦れているのか画面に雨が降っていた。
しかも、上映が最初からでなく、劇の途中から始まっていた。それが残念であった。
しかし、『荒野の七人』がまた観れたことに私は大満足した。
俳優も、ユル・ブリンナーは別格としても、後に大活躍する役者が沢山でている。
先ほど言ったスティーブ・マックイーン、チャールズ・ブロンソン、ジェームズ・コバーン。そして、『ナポレオン・ソロ』のロバート・ヴォーン。
監督のジョン・スタージェスは、西部劇やアクション映画を得意とし、後にあの大ヒット作『大脱走』(1963年)を作る。
私は『荒野の七人』、『大脱走』が気にいっていたので、この監督の「決斗三部作」と言われる、
『OK牧場の決斗』 (1957年)、『ゴーストタウンの決斗』 (1958年)、 『ガンヒルの決斗』 (1959年)も後年観て、大いに楽しんだ。
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