『そぞろ歩き韓国』から『四季折々』に 

東京近郊を散歩した折々の写真とたまに俳句。

冬の俳句(2010年~2011年)

2011-10-19 21:42:53 | 日記・エッセイ・コラム

冬枯れのすすきが揺れる丘の道   

図書館に返す書籍に春を見る

友の影見えぬ師走の忙しさ

新しき手帳に記す春の夢

ただ一人小春日和に行く人よ

クローバー霜に負けずに生き生きと

猫柳荒地師走に頭を高く

咲き誇り今は枯葉となりにけり

幼子と語らう日々に幸多し

幸せを知ることもなく死に行く子

不幸とは何のことかと問う子らよ

しんしんと年越しの夜寝静まり

年明けに洗濯を干す晴れ間かな

冬晴れのトンネル抜けて白い雲

父が逝き母も逝きまた兄も逝く

ただ一人地球に立って過去を向く

オレンジの街灯続く下り坂

声枯れて痰で咳き込む異国の地