いて座 M23散開星団(NGC 6494)
画像① CLSフィルター使用、元PNGファイルより1024×768切り出し
「初めての赤道儀シリーズ」その1
7月6日午後8時~午後10時曇のち晴れ
資料5を元にしたAZ-GTiの赤道儀化が完了。
まだ「満月下の電視観望シリーズ」は終わっていないが、新シリーズ開始。
おじんと幼児の違いはあれ、気分は昔テレビであった「はじめてのお使い」と同じだろう。観望開始直前まで経緯台か赤道儀かで迷う。久しぶりの月のない星空。月の出は午後9時40分だが、360°小高い山に囲まれる当地では、もう少し時間が稼げると考えた。貴重な2時間。どう使うか。どうするよしべや。
昼から頭の中を「赤道儀・赤道儀・赤道儀・・・」「極軸合わせ・極軸合わせ・極軸合わせ」「できる?できない?できる?できない?」「どうする・どうしよう・無難な経緯台?」の言葉が駆け巡る。「不安・不安・不安・・・」しかない。
結局、ダメ元で、赤道儀かつ極軸合わせ無し、SynScanProの1スターアライメントで観望を決定。いつものように悪戦苦闘しながら、アンタレスを含め7天体を電視観望できた。SharpCapProのDSIA(ディープスカイ・イメージ・アノテーション)が大変役に立った。予定してできなかったのは、M21(導入できず)とNGC6124(月の出で時間切れ)、月(電線密集地帯でピント会わず)の3天体であった。褒められた観測ではないが、なんとかなるもんです。ただし極軸合わせの重要性は十分感じた。また普段はNeptune-CⅡを昼間の風景が普通に見えるように設置しているが、どう夜空を見ているのかさっぱりわからない(途中90°回転させた)ので、アスタップのディープスカイ・アノテーションを参考に。
それは兎も角
M23 (NGC 6494) はいて座にある散開星団。本を見ても、特記できるような内容はないが、コリメート撮影と思われる画像をAstroArtsのサイトで発見。それを見ると美しい。天体望遠鏡で眼視すると美しい星団なのだろうと感じた。画像②と画像③で色合いが違うので戸惑ったが、画像②の方が中西さんの本の感じに近い。
画像② SharpCapProによるプレートソルブ、DSIA、1024×768切り出し
画像③ アスタップによるFITSファイルのプレートソルブ、α,δ grid表示、ディープスカイ・アノテーション、自動色補正、1024×768切り出し
画像④ 元PNGファイルより、2300×1300切り出し
参考資料
1)中西昭雄著「メシエ天体&NGC天体ビジュアルガイド」誠文堂新光社
2)浅田英夫著「エリア別ガイド 星雲星団ウォッチング」地人社館
3)早水 勉著「The Book of The Starry Sky 星空の教科書」技術評論社
4)渡邉耕平著「電視観望 実践ガイドブック Ver 1.1」株式会社サイトロンジャパン
5)JUNZO著「アンドロメダ銀河かんたん映像化マニュアル」日本実業出版社
6)Player One Neptune-C Ⅱ | 株式会社サイトロンジャパン
7)Askar 『FMA135』 口径30mmF4.5 EDアポクロマート鏡筒~シュミット
8)SVBONY CLSフィルター 1.25インチ光害カットフィルター 天体観察 天体撮影
12)北極星が見えないベランダでSynScan Proアプリで極軸合わせ - 天体観測日記
13)NEWスカイステージとSV905Cを用いた直焦点撮影(131) - KIMUKAZU blog
14)SVBONY CLSフィルター最強説 「赤外域利用電視観望」で小宇宙を狙う : 浮気なぼくら
15)Sky Watcher AZ-GTiマウント+三脚~シュミット
撮影データ
2023年7月6日曇のち晴れ、月齢17.9(月の出21:40)