最近、昔の漫画が,たくさん新しい装丁で復活して嬉しいことですが、探しても探しても見つからない、本や漫画もあります。
もうずいぶん前になりますが、「学生たちの道」とか「ジェシカの世界」とか、西谷祥子さんという漫画家が書いた漫画がありました。もう一度読んでみたくて、本屋に行くたびに探した時期がありました。が、これがないのです。今も時々文庫になっている棚をみるのですが、やっぱり見当たりません。お目目ぱっちりの本当に正統派の少女漫画で、覚えておられる方も結構いらっしゃると思うんですけどね~。
「学生たちの道」は、ヨーロッパのどこかの町の若者たちのお話でヒロインはたしかジョアンナという名前。「飛んでゆく雲」というのもありました。これは日本の時代もの。
「ジェシカの世界」、このヒロイン、ジェシカはたしか四つの別な世界を同時に持っているのです。お金持ちのつんとした令嬢の世界やら、明るい女の子やら。それぞれの世界にいるときは、違う世界のことは全く覚えていないのです。今、考えると、要するにジェシカは多重人格だったということでしょうか。 子供の私にはそんなことはわからず、「ジェシカの世界」は大変ミステリアスな不思議なお話でした。
少女文学で「君よ知るや南の国」というお話もありました。あまりにきれいなタイトルなので、いまだに覚えているのです。イタリアかフランスあたりのお話で、ミニョンミニヨンという名前の少女がヒロインでした。今、本屋さんで探しても、たぶんないでしょうね。
学生時代に先輩から譲っていただいたJAZZのLP盤「ライトハウスのThe Three Sounds」レコードは残っても、プレーヤーがここにはない。お店で探せばCDあるかも。シンプルでのりがよくて、これは忘れられない。
ほんとにできることなら、もう一度会いたいものたち。
今ここで書いたことを読み返してみると、私はほんとに夢見がちな子供だったようです。今もそのようです。