容認、否定…二転三転 国債発行でブレまくる鳩山首相 (1/2ページ)
(一部抜粋)
平成22年度予算の概算要求基準(シーリング)を締め切った15日。鳩山首相は記者団にこう語った。 「マニフェスト(政権公約)は国民との契約で極めて重い。ただ、国民がマニフェスト実現よりも、国債をこれ以上発行してはいけないというなら、そういう方向もある」
鳩山首相はこれまで、麻生前政権時代の8月末に各省が示したシーリングの撤回を指示し、21年度当初予算の歳出総額約88兆5千億円を下回ることを最重要課題に掲げてきた。 だが、予算編成の骨格作りを担う菅直人副総理・国家戦略担当相は13日の記者会見で、財政規律について「いま急いで新たな目標を立てることは考えていない」と明言。減額どころか「子ども手当」などの重点政策を実施するため、90兆円台突破は確実な情勢だ。
「税収の落ち込みは、前政権から引き継いでいる部分だから…」 鳩山首相は14日、こう赤字国債発行を容認してみせた。21年度当初の税収見通しは約46兆円だったが、長引く景気低迷で40兆円を割り込むともみられ、これを穴埋めするための赤字国債の増発は避けられない。
ただ、首相の前政権への責任転嫁は筋違いだ。景気低迷は昨年9月の「リーマン・ショック」以来の現象で、首相も5月の党代表選では「無駄遣いの削減だけですべてができるとは思っていない。国債が必要になってくる」と、容認に傾いていたからだ。
ところが、選挙対策のためか、衆院選中は反対論へとかじを切った。8月23日のテレビ番組では国債増発を完全否定し、大勝が確実になった投開票日(同月30日)のテレビ出演でも、無駄遣い削減の限界を理由とした赤字国債発行に対し、反対の姿勢を貫いた。
鳩山首相は10月14日、「後世の子供たちにツケを増やすことになる」「いろいろな経済、雇用の問題があり必要な予算がある。今まで考えていなかった部分が出てくる可能性もある」と繰り返し、国債発行容認方針について弁明した。(続きあり)
(酒井充) (MSN産経)
(一部抜粋)「政策が実現できなければ政治家として責任を取る。政権交代ができなくても大きな責任を負う」 鳩山氏は同日夕の記者会見で、こう意気込んだ。 (MSN産経)
5月は容認に傾く。しかし、選挙中は反対論。8月23日テレビで完全否定。30日も赤字国債発行に反対の姿勢。 ところが、10月14日、またまた国債発行容認方針。二転三転。 7月には「政策が実現できなければ政治家として責任を取る」とまで言っているのですが、鳩山氏をまったく信用できない
一番腹が立ったのは、この部分。
「国民がマニフェスト実現よりも、国債をこれ以上発行してはいけないというなら、そういう方向もある」
「実現する」と国民に明言したのも、「国債発行反対」といったのも、あなた=鳩山氏です。
今になって「(国民が)国債をこれ以上発行してはいけないというなら~」と、責任を国民に丸投げするとは。
あり得ない。「卑怯」の一語です。
私も報道を見ていて同じ印象を受けました。
赤字国債を発行せずに、マニフェストを実現するのではなかったのか?
それを「国民が求めるなら」と責任転嫁されたのではたまりませんね。
鳩山首相って、その場その場で一番「優等生的に振る舞う」ことを”モットー”とする人? たぶん一貫性なんて、はじめからないのです。どこへ行くのか、本人もわからないのではないでしょうか。信用できない人、信用してはいけない人だと思います。