そこそこ暑いです。
本日は正岡子規の小話です。
昨日、私の町工場にお中元として
お菓子を頂戴しました。
箱にはこんなうたが書かれてました。
武蔵野に春風吹けば
荒川の戸田の渡に
人ぞ群れける 子規
子規と書いてあるからには
正岡子規のうたなのでしょう。
埼玉戸田と東京の間には荒川が流れています。
今や、戸田橋、笹目橋と立派な橋が二本あります。
昔は「戸田の渡し場」があったようですが
子規が戸田~大宮辺りを旅した頃には
戸田橋は完成していたようです。
わが町工場の近くには戸田競艇があります。
車を走らせれば浦和競馬、川口オート、
大宮公園の中には競輪場があります。
なかなかの場所に立地しているわけですが
昔は職人の無断欠勤など当然の世界で
「あいつ来ねぇなぁ」と話していると
「今日は戸田の準決じゃねぇか?」となるわけです。
捜索する場所は競艇場。
柵に凭れて立っている奴なのであります。
ギャンブルには好みがあるらしく
オート好きな奴の場合は
川口まで迎えに行かなければなりませんでした。
こんな世界から
私が短歌の世界に羽ばたいたのは謎。