詩歌探究社 蓮 (SHIIKATANKYUSYA HASU)

詩歌探究社「蓮」は短歌を中心とした文学を探究してゆきます。

詩歌採集 426 アンリ・カルティエ=ブレッソン

2017-12-14 15:19:34 | 詩歌採集
     

       (photo: Yukio.I 「鳶の思考」)


       写真を撮ること、それは、同じ照準線上に頭、目、心を合わせること。
       つまり生き方だ。
                                
                                             
                                             (アンリ・カルティエ=ブレッソン)




詩歌採集 425 森 水晶 〈猛禽が・・・〉

2017-12-14 15:05:49 | 詩歌採集
          猛禽が空を舞い飛ぶ人間は仰向きカメラを動かして追う

       (photo: Yukio.I「チョウゲンボウ雌の飛び立つ)


       猛禽が空を舞い飛ぶ人間は仰向きカメラを動かして追う

                                       (森 水晶 未発表)



詩歌採集 424 森 水晶 〈秋更けて・・・〉

2017-12-14 14:59:40 | 詩歌採集
          秋更けて夜の床屋のガラス窓髪を切られる君が小さい

       (photo: Suishou.M)


       秋更けて夜の床屋のガラス窓髪を切られる君が小さい

                                      (森 水晶 「蓮」最終号)



詩歌採集 423 日馬富士

2017-12-14 14:56:55 | 詩歌採集
       

        (photo: Suishou.M)


       僕は悲しい時に絵を描くんです。
       幸せな時は色は出ない。

                       
                           (日馬富士)




詩歌採集 422 石川幸雄 〈わが闇に・・・〉

2017-12-14 11:25:07 | 詩歌採集
          わが闇に灯りあなたの頬を照らすうたは一本の蝋燭である

       (photo: Suishou.M)


       わが闇に灯りあなたの頬を照らすうたは一本の蝋燭である

                                        (石川幸雄 「蓮」終刊号)



12月14日 詩歌探究社 蓮

2017-12-14 09:45:02 | 詩歌探究社「蓮」情報
          

          


     昨年12月14日に詩歌探究社蓮の共同代表のひとりの森水晶が第三歌集『羽』を上梓しました。
     ジュンク堂、三省堂、丸善などにも置かれて、嬉しくて夜に車を走らせて見に行ったことが思い出されます。
     そして4年前の12月14日は、私にとって大きな人生の転機を迎えた日でした。
     長年暮らした街を離れて、現在詩歌探究蓮の編集部がある場所に来ました。もう夜で、タクシーに乗って、関越道を走り、窓の外を見ていた。
     あれから4年たちました。
     共同代表の石川幸雄とふたりで、11冊の「蓮」、5冊の「別冊HASU」、「短歌図鑑双書・昆虫歌集」、短歌教室の合同歌集『野蒜』を作りました。
     石川幸雄は5冊の「田島邦彦研究・一輪車」を森水晶は短歌室の合同歌集「吾亦紅」、そして『羽』を作りました。
     単独で作ったものも、互に、アイディアやレイアウト、デザイン等で協力しているので、ふたりで作ったことと同じことです。
     昨年の5月に私は疲労の蓄積で首から肩にかけて激痛が走り、夜間診療に担ぎ込まれました。今年の11月には石川幸雄が救急車で運ばれ入院しました。
     まさに、命を削っての作業でした。お金も時間も労力も使いました。短歌に使わなければならないそれらを他にまわすことが出来なかった。
     誰だって、皆、何かを真剣にすれば、多かれ少なかれそのようになるのかもしれませんが、ことさら不器用で要領が悪いふたりです。様々なことを犠牲にしてしまいました。
     一生懸命、ほんとうに一生懸命詩歌探究社蓮を、短歌をやってきました。そのようにして4年間を生きてきました。
     創作を共にするということは、互いの心や魂の領域に踏み込むことです。他のものが侵入してはならない「サンクチュアリ」を荒らすことです。
     真剣に向き合えば向き合うほどに…。毎日平和で幸福というわけにはいきませんでした。
     「短歌は自分を輝かすものだ」と故田島邦彦氏が言っていたそうです。
     もう少しあとから振り返って離れてみてみれば、おそらく私にとってこの4年間が最も苦しかった、そして最も輝いていた時期ではないかと思います。少なくとも私にとっては、そうだと思います。
     4年前には膝のあたりまでしかなかった家の檸檬の木が背丈ほどになり、ひとつかふたつしかなかった実が(もう殆ど収獲してしまいましたが)30個くらい成りました。

     皆様にとって、この4年間は、どのような4年間だったでしょうか。夢は叶ったでしょうか。愛にあふれ、幸福でしょうか。
     夢を叶え、そして夢を見続け、夢になり、そして心は愛に溢れ、平和で、幸福でありますように・・・。
     詩歌探究社蓮を、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。                                                      
                                                                                  (森 水晶 記)
     ※『羽』は全国の書店、インターネット、もしくはコールサック社にて注文出来ます。
      その他の雑誌等については以下のアドレスまで          
           
       shiikatankyusyahasu@yahoo.co.jp