青い鳥を常に求めて

人生の理想を追求する姿勢で何事にも当たりたい。

ウィルスに負けた人

2004-08-03 09:49:00 | Weblog
知人に絵描きと称する人がいます。四十台で脱サラして、今日まで絵一筋に来たのだからプロなのでしょう。アトリエを売り場にして、作品を売り、海外で美術展を金儲けでする業者のイベントで賞を狙い、貪欲に生きている様子に同情して、様々なお世話をしてきました。新聞社が行うメール仲間に紹介し、有名人の集いに案内し、デパートの特別展示場を紹介などしてきましたが、見事にそれを活用して仲間を増やす。感心する行動派でした。突然、昨日、今日不特定多数宛名のMailが届きました。今まで、交流してきた皆様に感謝しながら、インターネットとMailと絶縁宣言です。間接的に聞いた理由はウイルス被害が大きくPCを駄目にしたり、中傷をMailでうけたからといいます。セキュリティ対策の不備で起きた現象なのですが、長い時間パソコンに時間を取られるのをやめて、生の人間の交流を大切にしたいといいます。残念。海外に比べてコンピューターの遅れを長年危惧してきた私は、近年広がりを見せてきたわが国の現状を嬉しく思い、自分もその活用に努力しています。そんな時、一種の落伍者が知り合いに出るのは寂しいものです。相談のMailが来る。真剣に返事すると、あれは止めました。とはぐらかされることがありました。度重なる無礼もあまり気にしない私でしたが、ようやく彼の本性が見えて悲しくなりました。病を持つらしく、病気が彼を頑なにすると理解するようにしています。会社を中途退社から始まり、絵の勉強にある師を選び、教室に通う、会派に所属する、1年経つと次の会派へ移る。絵の技法も具象から抽象へと悩んで行う行為とこれも善意に考えていました。結局彼独特の処世術だったのかと思うと、こな彼を指導できなかった未熟な自分を反省すると同時に、真剣に対処してきた今日までの時間が虚ろに感じられます。そして、そんな彼と私の知人ということで真剣に付き合ってくれた人たちに申し訳ないと深謝する次第です。