ナラ枯れ

二三年前から始まった病虫害による被害である。当地の付近は緑に恵まれ、植物園もあって様々な樹種の植物を鑑賞できる。

茶色に変色したというより枯れてしまった木が増えている。

原因は広葉樹の害虫カシノナガキクイムシによるものである。

山の緑の三分の一近い茶色が目立つのは今年の猛暑も原因している。

木が弱ると害虫の標的にされてしまうからである。

この害虫が持ち込む菌「ラファエレア菌」がきの内部で繁殖して、根からの水分を通さなくしてしまうのである。

最も心配された松くい虫の害で赤くなった松を心配していたが、数の多い広葉樹に広がるこの被害は早く食い止めたいものである。