浅田次郎のあの作品が映画になる。
朝日新聞に連載され、今年になって文庫本でも出版された。
中年でデパートの婦人服売場担当の椿山課長が突然脳出血で死んでしまう。
あまりにも突然の死亡で未練が断ち切れない彼が、願って3日間だけ現世に戻して貰う話だ。
それも絶世の美女に変身させられてだ。
猛烈サラリーマンとして働いていたが為にあまりにも知らなかった事が多いと嘆く。
そして奥さんの秘事や、一人暮らしの父親と子供が心を通わせていた事も垣間見る事が出来た。
3日間で何とか自分の気持ちが整理が出来て、あの世に安心して旅立つのだ
同時に現世に戻ったやくざの男と男の子も、各々にこの世に残した思いが解き明かされていく。
一度死んだ人間がこの世に戻ってくる、こんな発想が新鮮で感心した物語だった。
しかし死ぬ事が恐ろしくなる物語でもあった。
人間の業と言ふか、やがて死を迎えなければならない者としては、考えさせられる事も多い作品だ。
是非に映画館に脚を運びたいと思います。
映画のCMから