今日10時に日米同時に発表された、西武Lの松坂投手に対するポステイング(入札額)は何と驚きの、5111万$(約60億)だった。
これは入団交渉権の獲得の為の金額である。
松坂投手本人とは改めて年俸の提示を行い、入団交渉を行う事になる。
今春のWBCの松坂投手の活躍が注目され、米MLBの各チームが如何に本腰を入れて獲得に動いたが伺える結果だ。
其れだけの評価を得たと言ふ観点からは、松坂投手には素直におめでとうと言いたい。
敏腕の代理人を既に選定している様子なので、来春から気持よく働ける環境が作れるようにして欲しいものだ。
ボストンRは熱狂的なフアンが多いところである、ニューヨークYの松井との対戦も楽しみになる。
今年は阪神Tの井川投手、ヤクルトSの岩村選手が同様のポステイングシステムでの、MLBへの挑戦を模索している。最良の形で希望の米MLBで活躍できる様に祈っている。
さてこのポステイングシステムには大きな問題点があると思う。
米MLBへの入団交渉権を金銭で売り渡す事で、選手は最高入札球団との交渉に限定される事だ。
選手は球団を選べない点が、FA制度で自由に移籍先を探せるのと大きな違いがある。
さらに有力な選手には、今回の様な莫大な収入を球団側にもたらす。球団は商売が出来るのだ。
何の事はない、近い将来FA制度で選手が他チームに移籍する前に、選手の意向を尊重する形を取り、MLBへ売り渡すのだ。
今回の約60億の値段は、ソフトBKHがダイエーから球団を買収した時の金額(50億)を上回る事になる。莫大な金額だ。
残念なが今の日本球界にとっては歓迎の出来るシステムとは言へないと思うのだが。
今回の西武Lは松坂の交渉権入札で得た金額は球界の振興と、チームの補給に使用し来年以降のプロ野球界が衰退に向わないように配慮して欲しいものだ。
よろこびの松坂投手