ピーナッツの唄

毎日の出来事や、スポーツ観戦、読書や映画等の感想を中心に、好奇心旺盛に書いています。

一国一城の主

2006-11-17 22:39:01 | インポート

NHK大河ドラマでも遂に山内一豊は、土佐高知の城主となった。
関ヶ原合戦の論功に拠るもので、千代をはじめ譜代の家来一同の喜びは言ふまでもない。命を張って主の為に働いて来たからだ。

先の福島県知事に続き、和歌山県知事も逮捕された。官製談合と収賄の容疑だ。
例えれば一国一城の主が、城を追われて逮捕されたのだ。
従前にも書いた事だが、知事の周辺でおこぼれを期待する業者に取込まれた結果だ。

自冶体での公共事業は従来から、強力な業界の仕切り役がいて談合を仕切っていた。
事業を請負う業者もほぼ自冶体が予定した金額で仕事を担当できると、他の業者にそれ相応の謝礼も出来て均衡を保ってきた。
しかし談合に対する監視の目が厳しくなった昨今は、逆に官製談合に期待せざるを得ない事態になってきている。いはゆる「天の声」を如何に獲得するかなのだ。
そこで如何に知事を動かすか、選挙の時点でもどれだけ強力にアピール出来るかに視点が移っている。

3期で退いた前宮城県知事の浅野氏は、選挙が済んだ後には色んな人種が如何に選挙で動いたかを本人や後援会に売り込んできたと言ふ。

何と言っても一国一城の主たる知事には年間予算の、公共事業に関わる支出の権限が集中している。
これらの事業に対して如何に公平な取扱いが出来るか、知事の器量次第に掛かる問題だ。
公共工事の削減として脱ダム宣言で話題を呼んだ知事も、アット言ふ間に追落としされる時代である。

精励潔白な政治が出来る一国一城の主達であって欲しい。

コメント
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